連載

Windows 10の1周年記念アップデートを8月2日に入手できる人とできない人鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)

Windows 10の次期大型アップデート「Anniversary Update(1607)」は、2016年8月2日に一般公開されるが、全てのユーザーが同時に入手できるわけではない。

前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

最終リリースの助走期間に入ったAnniversary Update

 前回、「Windows 10 Insider PreviewのBuild 14393は実質的なRTMに相当するのではないか」というMicrosoft関係者の話を紹介した。実際、米国時間で7月17日に「Build 14393」が提供され、翌日にその改良版となるマイナーアップデートのBuild 14393が社内の開発者向けに配られた後、ビルド番号の更新は止まった状態だ。

 一方で、このマイナーアップデートは、Build 14393の提供以降も続いており、現在ではFast Ringのユーザーに対して「Build 14393.3」が提供されている。ビルド番号の末尾に付与される番号は、いわゆる「Cumulative Update(累積的な更新プログラム)」と呼ばれるもので、既存バージョンのバグ修正やセキュリティ対策が主な変更点となる。既にBuild 14393を導入しているユーザーに対して、その差分をアップデートとして提供する仕組みだ。

 Windows 10(PC版)とWindows 10 Mobileともに、システムの情報欄で「Build 14393.3」というバージョン番号を直に確認可能だ。PC版の場合はWindows 10 Insider Previewとしてではなく、「KB3176925」というアップデートとしてWindows Update上でインストール状況が確認できるので、チェックしてみるといいだろう。

advertisement

Windows Insider ProgramのFast Ringユーザーなど、現在Windows 10 Insider PreviewのBuild 14393を導入している場合には、「KB3176925」という累積的な更新プログラムが利用できる

これを適用すると「Build 14393.3」という「0.3」のマイナーバージョンのついた状態になる

Windows 10 Mobileの場合も同様に「Build 14393.3」という表記になった

 さて、このマイナーアップデートだが、8月2日を前にもう1回行われるとみられる。以前紹介した開発中のWindowsビルドが確認できるBuildFeedのサイトに「Build 14393.5」が出現しており、7月25日の週にはCumulative Updateとして配信されそうだ。

 8月2日以降に一般提供されるAnniversary Updateがこのマイナーアップデート済みのバージョンかどうかは不明だが、最終リリースの助走期間に入ったのは間違いない。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.