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スマートリモコンの置き場問題を解決? エアコンの隣に設置できる「eRemote Pro」を試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はコンセント直結型のスマートリモコン、リンクジャパンの「eRemote Pro」の基本的な設定手順と、スマホからの操作方法を紹介する。

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セットアップの手順は一般的

 セットアップは一般的なスマートリモコンと同様、スマホアプリを使って行う。まずWi-Fiの設定、次にリモコン信号の学習を行えば、後はスマホアプリからの操作が可能になる。非常に簡単だ。なおスマホアプリは、同社製の他のスマートリモコンと同じ「eHome」を使用する。


セットアップ手順。まずはコンセントに本製品を接続する。なおエアコンのコンセントはこの時点ではまだ本製品に差し込まず、セットアップ完了まで待って差し込む
続けてスマホアプリ「eHome」を起動し、デバイス一覧からeRemote Proを選択(画像=左)。まずはWi-Fi設定を行う(画像=右)。5GHz帯には対応しない
セットアップが開始されるのでしばらく待つ(画像=左)。ちなみに進捗が50%を超えてもeRemote Pro本体のLEDの点滅が継続していれば、検出失敗としてやり直しになる可能性が高いようだ。部屋名を付けて「完了」をタップすれば完了(画像=右)

 リモコン信号の学習は、学習したい製品付属のリモコンをeRemote Pro本体に向けて操作することで自動的に候補製品を提示してくれるので、非常に簡単で手間もかからない。

 今回は、筆者の自室にある三菱製のエアコンを登録してみた。10年以上前の機種で、スマートリモコンの種類によってはリモコン信号がプリセットされていないこともあるモデルだが、問題なく登録が行えた。また照明についても、手持ちの製品が問題なく登録可能だった。

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セットアップが終わったら続けてエアコンの登録を行う(画像=左)。コンセントがつながっているからといって、それだけでコントロールできるわけではない。通常のスマートリモコンと同様、赤外線信号の学習は必要だ。エアコンのリモコンを本製品に向けてボタンを押すとリモコンの種類を認識する(画像=右)。手動での登録にも対応する
エアコンの電源状態を自動判断するか否かを設定する(画像=左)。設定が完了(画像=右)。エアコンがコントロールできるようになった。電源のオン・オフだけでなく、運転モード切り替え、温度・風量の調整、風向きの調整など、フル機能が利用できる

スマートスピーカーからの操作は……?

 以上のように、スマホからの操作に限定すれば、セットアップは実にスムーズで、使い勝手も良好だ。エアコン横のコンセントに接続することから、他の家電製品に信号が届きやすく、また製品そのものの置き場所にも困らないのもよい。

 そもそもエアコンは、室内に風を送る関係上、その周囲が何らかの障害物によって遮られていることは考えにくい。特に本製品が動作をサポートしているテレビおよび照明については、エアコンから見通せない位置にあることはまれだと考えられるので、この設置場所は極めて合理的だと言っていいだろう。

 もっとも、今回見てきたスマホからの操作と違い、スマートスピーカーを使った音声による操作については、設定のハードルが高いことに加えてできる操作が限られており、無条件でおすすめできないのもまた事実だ。次回の後編では、これらについてじっくりと検証していく。

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