どこにでも連れ歩きたくなるポータブルSSD「Seagate One Touch SSD」を使って分かったこと:ポータブルストレージの道(2/2 ページ)
気軽に持ち運べて、高速なアクセススピードを実現するポータブルSSDは1台持っていると何かと便利だ。容量1TBの「Seagate One Touch SSD」を使ってみた。
デザイン性も付加価値も良好だが気になるところも
本製品で、もう1つ気に入っているところがある。それはデザイン性の高さだ。プラスチックは軽さに貢献するし、メタル調は質感の高さに貢献するが、どちらも一長一短がある。片やチープに見えてしまうし、他方は軽さが犠牲になってしまう。
その点、One Touch SSDの上面のテクスチャーは珍しいファブリック素材だ。1TBモデルでは、ツイード調のホワイトとブラックの2パターンだが、500GBモデルではグリーン、レッド、ブルー、ホワイト/グレーの迷彩柄が加わる。仕事用、プライベート用と分けても良さそうだ。少々、値が張る(500GBモデルは実売9800円前後)が、作業効率の良さに加え、所有欲を満たしてくれるところがいい。
ただ残念なのは、本体がこんなに小さいのに、付属のUSBケーブルがかさばるということだ。長さは約22cmと短いが、巻取り式にするなどしてほしかったというのが正直な感想である。また、2019年の新製品なのにも関わらず、USB端子がmicro B(USB 3.0)→USB Type-Aという、古さを感じさせるポートなのも気になる。
製品パッケージにはWinowsだけでなく、macOS(10.12 Sierra以降)への対応も記されているが、近頃のMacBookシリーズはThunderbolt 3(USB Type-C)端子しか備えておらず、別途変換アダプターが必須になる。さらに購入時はexFATになっているため、用途によっては再フォーマットが必要だ。
本製品ならではの特典としては、Adobeの「Creative Cloudフォトプラン」2カ月分、および写真整理/同期サービスの「Mylio Createプラン」1年間利用権が付属する他、Toolkitソフトウェアに含まれる自動同期ソフト「Sync Plus」が利用可能だ。
別途ユーザー登録は必須だが、Sync PlusはPCとSSDの双方向で同期が行え、削除したファイルのアーカイブなどが設定できるので、有効に活用したい。
まとめると、「使わないかもしれない」というときでも気軽に持ち歩ける携帯性と、外付けであることを忘れてしまうほどの軽快なスピードは、実に魅力的だ。PCの内蔵ストレージがHDDの人には、ぜひとも試してもらいたいと思った一品である。
関連記事
Seagate、小型でスタイリッシュなUSB外付けポータブルSSD
Seagate Technologyは、USB 3.0接続に対応したポケットサイズの外付けポータブルSSD「One Touch SSD」を発表した。日本シーゲイトがThunderbolt 3接続の4TB HDD内蔵ドッキングステーションを12月に投入
日本シーゲイトがゲーマー向けのストレージ製品「FireCuda Gaming Dock」を発表、12月に投入する。Seagate、2TBモデルまで用意した高速転送対応M.2 NVMe SSD「FireCuda 510 SSD」など5シリーズを投入
Seagate Technologyは、M.2 NVMe SSD「FireCuda 510 SSD」「BarraCuda 510 SSD」などストレージ製品計5シリーズを発表した。Seagate、エンタープライズ向け16TB HDDの提供を開始
米Seagate Technologyは、同社製エンタープライズ向けHDD「Exos X16」およびNAS向けHDD「IronWolf」に16TBモデルを追加した。ASUS、放熱用サーマルパッドを内蔵したUSB Type-C外付け型ポータブルSSDケース
ASUS JAPANは、M.2 NVMe SSDを外付けで利用できるUSB Type-C接続対応のポータブルSSDケース「ROG STRIX ARION」を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.