ジャイアントキリングが起きた2019年――アキバの1年を振り返る【前編】:2019年のアキバまとめ前編(4/4 ページ)
2019年は、自作PCのプラットフォームにおいて長らく絶対的な王者として君臨していたIntelをAMDが追い越した1年だった。主流の交代劇は、第3世代Ryzenが登場する少し前から起きている。振り返っていこう。
GPUはGeForce SUPERとRadeon RX 5700 XT/5700が登場
AMDは、グラフィックスカードでも1年を通して堅調だった様子だ。2月には第2世代Vegaアーキテクチャを採用した「RADEON VII」搭載カードが売り出され、「ベンチマーク情報やデモを通して人気が出たようです」(ドスパラ秋葉原本店)と、ゲーム用に順調なヒットを記録している。
そこから7月には第3世代Ryzenと同じタイミングで、新アーキテクチャ「RDNA」を採用した「Radeon RX 5700 XT/5700」を投入した。8月末からはオリジナルクーラーモデルも店頭に並ぶようになり、まずまずの反響を得ている。
ただ、グラフィックスカードにおいては、NVIDIAのシェアと供給も一年を通して安定していた。1月に「GeForce RTX 2060」搭載カードが登場した後は、2月に「GeForce GTX 1660 Ti」、3月に「GeForce GTX 1660」、4月に「GeForce GTX 1650」と、ミドルレンジを立て続けに投入。
Radeon RX 5700 XT/5700搭載カードが店頭に並んだ直後には、ハイエンドクラスの上位モデルとして「GeForce RTX 2080/2070/2060 SUPER」搭載モデルをリリースするなど、顔ぶれと選びやすい環境を常にリフレッシュしていた。11月にも「GeForce GTX 1660 SUPER」と「GeForce GTX 1650 SUPER」といったカードを販売しており、爆発的なヒットはないものの、終始そつのない展開を貫いた感がある。
自作PC市場の変化も大きかったが、PCパーツを愛でるスタイルや支払い方法などの変化も目立った一年だった。後編はそうした視点から2019年を振り返ってみたい。
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