レビュー

ちょい悪ゲーミングPC「Predator Triton 500」と「うちの子(RTX 2060)」を戦わせた結果(3/4 ページ)

日本エイサーの「Predator Triton 500」は、NVIDIAの「Max-Q Design」を採用した薄型ゲーミングノートPC。こいつの「GeForce RTX 2070」搭載モデルを試す機会を得た筆者は、愛機である「GeForce RTX 2060」搭載ノートPCと力比べをしてみることにしたのである。

TURBOモードでパフォーマンスはどれだけ変わる?

 ここで、少し気が早いのだが、GPUのオーバークロック状況によるベンチマークテスト値の変化について見ていこう。

 3Dグラフィックスのベンチマークアプリ「3DMark」のうち、Direct X12利用時のパフォーマンスを確認するテスト「Time Spy」と、実際のゲームをベースとしたベンチマークアプリ「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク」(以下「FF15ベンチ」)を使い、「通常」「高速」「最大」の3モードでの動作状況を比べた。

 Time Spyでは、「Graphics score(描画スコア)」はモードの変化に応じてリニアに向上する。一方「Total(総合スコア)」を見ると、通常よりも高速、最大の値は良くなっているものの、高速と最大の差はあまりない。

advertisement

 一方、FF15ベンチは、モードによってリニアにスコアが上がる。このアプリではスコアが6000~8999だと「快適」という判断となり、高画質でも十分に動作できるとされている。そういう意味では通常でも十分快適だが、高速、最大とモードを上げるとより快適にプレイできるということだ。


3DMark「Time Spy」における比較

FF15ベンチにおける比較

 これらの結果からも、動作が重いと感じたらオーバークロックを有効化するとよいことが分かる。「第4世代 AEROBLADE 3D テクノロジー」を採用しているPredator Triton 500なら、オーバークロック中も本体をしっかり冷やせるので安心……だが、当然ながらクロックアップをするとファンの音も大きくなる。この辺はトレードオフだ。

 ちなみにうちの子には、こういった機能がない。Predator Triton 500の“アドバンテージ”といえる。

ベンチマークテスト勝負だ!

 さて、いよいよPredator Triton 500(弟)とうちの子の“対決”に移ろう。

 実は以前、うちの子はGeForce RTX 2080 with Max-Q Designを搭載するノートPCと勝負したことがある。その際は結構良い勝負ができていたので、今回もどこまで“肉薄”できるか期待しつつテストを進めていく。

3DMark:Predator Triton 500(弟)の完勝

 まず、3DMarkで「Time Spy」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Sky Diver」「Night Raid」「Port Royal」の6種類のテストを実行した。グラフで「RTX 2060」となっているものが、うちの子の数値だ。

 結論からいうと、結果はPredator Triton 500(弟)の完勝である。

 テスト別に見てみると、同じCPUを使っているだけに、Time SpyとNight RaidのCPU scoreはほとんど差がない。しかし、Graphics scoreは大きく水をあけられている。


Time Spyの結果

Night Raidの結果

 Fire Strike Extreme、Fire Strike、そしてリアルタイムレイトレーシングのベンチマークテストであるPort Royalでも、総合的にPredetor Triton 500(弟)のほうが結果は良好だ。

 負荷が低めのNight RaidとSky Diverでは、Graphics scoreでは大差はあるものの、総合スコアでは大差ない……が、Predetor Triton 500(弟)の勝ちは揺るぎない。


Fire Strikeの結果

Fire Strike Extremeの結果

Sky Diverの結果

Port Royalの結果

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.