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モバイルディスプレイも4K解像度の時代へ! 恵安「KIPD4K156」を試して分かったことモバイルディスプレイの道(2/4 ページ)

人気を集めるモバイル液晶ディスプレイも、通常の外付けの液晶ディスプレイと同じように4K解像度に対応したモデルが出てきている。恵安の15.6型ディスプレイ「KIPD4K156」をチェックした。

スタンド兼用カバーを用いてさまざまなポジションで利用可能

 スタンド兼用カバーは、マグネットで本体に吸着させて使用する。吸着させる位置によって画面の角度を変更できる仕組みだが、吸着力はあまり強くなく、ケーブルの抜き差しやボタン操作を行う場合、もう一方の手で本体を押さえないと、マグネットが外れてパタンと倒れてしまう。

 説明書に書かれているポジションは前後2段階なのだが、他のポジションでもそれなりに吸着できたりと、いまひとつはっきりとしない。実質的には4段階程度に調整できるが、吸着できるポジションは少なくていいので、もう少し強力なマグネットを内蔵してほしかった。


スタンド兼用カバー。iPadのSmart Coverに近い仕様で、材質も酷似している

まずはカバーを開く

続いてカバーの端を折り返す。内蔵のマグネットで吸着できる

ディスプレイを持ち上げ、カバーを折り返した端に近づける

ディスプレイをマグネットで吸着させられる位置はいくつかある

取り扱い説明書を見る限り、これが最も一般的なポジショニングのようだ

もう少し前方寄りにも、マグネットで吸着させられるポイントがある

公式な立て方ではないが、もう少し奥寄りにも吸着可能なポイントがある

カバーを背面に回し、このようにタッチ操作に適したポジションで使うことも可能だ

 本体左側面には、miniHDMIポートに加えて、2つのUSB Type-Cポートが並んでいる。これはデータ通信用、給電用の2種類で、組み合わせによってはこの2本を同時に使うことになる。給電用ポートは最大30WまでのUSB Power Delivery(PD)に対応する。

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 右側面には、電源ボタンおよびマルチウェイキーが用意されており、メニューをオンスクリーン表示して細かい設定を行える。メニューの表示中は、電源ボタンが「戻る」として機能するなど、少ない物理ボタンでやりくりする設計だ。あまりにも操作が複雑だと扱いづらいが、実際に試した限りでは特に問題なく使えた。


左側面には、上からminiHDMI、USB Type-C(映像入力用)、USB Type-C(給電用)、イヤフォンジャックが並ぶ

右側面。上からmicroUSB×2、メニュー操作用のマルチウェイキー、電源ボタンとなる

電源を入れるとボタン上のLEDが青く点灯する

 本製品の優れたポイントの1つに、この設定画面の分かりやすさが挙げられる。完全に日本語化されているだけでなく、メニュー階層が3列にわたって表示されるため分かりやすく、階層を行き来して設定を変更するのが苦にならない。マルチウェイキーの突起がやや鋭く、長時間押し続けると指先が痛くなるのが玉にきずだが、この操作性のよさは他社の製品も見習ってほしいと思う。


OSDメニュー。完全に日本語化されている

メニュー階層が3列にわたって表示されるので、現在いる位置が分かりやすく、行き来もしやすい

 この右側面には、microUSBポート×2も配置される。製品ページには「外部機器との接続でさらに便利に」という記載があるが、給電専用USB Type-Cポートと同様、外部からの給電にも使用できる。詳しくは後述する。

 さらに本体両側面にはスピーカーも内蔵している。最近のモバイルディスプレイは単体で音を出せるのがトレンドになっており、本製品はスピーカーに加えて、イヤフォンジャックも備えている。


本体両側面にはスピーカーを装備する。出力は1W×2だ

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