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テレワークもゲームも存分に楽しめるポータブルSSD「BarraCuda Fast SSD」を試すポータブルストレージの道(2/2 ページ)

SSDの価格下落を受けて、ポータブルSSDの選択肢もかなり増えてきた。日本シーゲイトの外付けSSD「BarraCuda Fast SSD」はどのような位置づけの製品なのか。実際に試してみた。

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気になるパフォーマンスをゲームタイトルやベンチマークでテスト

 ここからはFast SSDの実力を、ベンチマークテストを使って検証していこう。テストに使用したノートPCのスペックは以下の通りだ。

 先ほども述べた通り、USB 3.0 Type-Aでの接続よりもUSB 3.1 Type-Cの方が明らかに速いので、Type-C接続で使用した。まずは「CrystalDiskMark」の値から見ていく。

テストPCのスペック

  • CPU:Core i7-9750H(6コア12スレッド、2.6GHz~4.5GHz)
  • メモリ:16GB
  • GPU:GeForce RTX 2060

USB Type-Cケーブルで接続したテスト結果

USB Type-Aケーブルで接続したテスト結果

 また、別途外付けケース(FIDECO M.2 NVMe SSD)に取り付けた512GB SSDと、ノートPC内蔵となる256GB M.2 SSD(SATA接続) 、同じく内蔵の2TB SATA 2.5インチHDDの連続読み出し、ランダム読み出しの値を比較したグラフは以下の通りだ。

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 なぜリードタイムなのかというと、ゲームをプレイするに当たっては書き込みよりも読み出しが重要だからだ。リードタイムが長いとそれだけでイライラしてしまう。

 テストした結果を見るとFast SSDの値は内蔵SSDと同様の値となっており、SSDとしては平均的なポテンシャルだが、HDDに比べれば圧倒的な速度であることを示している。


連続読み出しとランダム読み出しの値を比較した

 続いて、ゲームの起動時間などを内蔵HDDと比べた。測定したゲームタイトルは、ロックスター・ゲームスの「Dead Red Redemption 2」(以下、RDR2)だ。ゲームランチャーを立ち上げて「プレイ」を選択し、ゲームの起動画面が表示されるまでの時間(起動)と、そこからストーリーを選んでゲームが起動するまでの時間(ローディング)、ファストトラベルでホースシュー高台からバレンタインを指定して、そこでゲームプレイが可能になる時間(シーンチェンジ)の3つだ。

 グラフを見ると、ファストトラベルで場面転換する時間はそれほど変わらないが、起動時間、ローディング時間では大きく差がついている。起動時間やローディングでは多くのゲームデータを読み込むため、時間がかかっていると想定される。シーンチェンジでは場所のみの移動なので、それほど差がつかなかったのだろう。


「RDR2」の起動時間などを比較した

手軽に持ち運べるポータブルさはうれしい

 ここまで見てきたように、Fast SSDは手軽に使えるSSDとしての性能も十分あり、ノートPCとの親和性も高い。またプレイしているゲームデータをFast SSDにインストールすれば、PC側のドライブの容量が減らないし、最大2TBまで用意されているので、ゲームデータだけでなく、音楽ファイルや写真なども合わせて保存できるだろう。保証期間が3年間と長く、外付けドライブを利用したいと思う人にとって、Fast SSDはぴったりのストレージだ。

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