閉店POPもセールもなく――ツクモDOS/Vパソコン館とツクモ12号店が幕を閉じる:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
「一部店舗の統廃合のお知らせ」がリリースされた翌日、ツクモDOS/Vパソコン館とツクモ12号店は週末を待たずに閉店した。店舗を訪ねても、閉店を知らせるPOPは見当たらなかった。
5月15日、秋葉原地区にあるTSUKUMO(ツクモ)系列店のうち、ツクモDOS/Vパソコン館とツクモ12号店が閉店となった。前日に発表されたリリースによると、ツクモDOS/Vパソコン館は業態を変更したうえで後日リニューアルオープンする予定だが、ツクモ12号店に関してはその後の言及はない。
店舗再編に新型コロナの影
両店舗としても急な動きだった様子で、15日昼過ぎの時点で店舗前には閉店の告知はなかった。ツクモ12号店のあるスタッフは「ウチで扱うジャンク品などが今後どの店舗で扱われるかなど、先のことは全く分からないです」と寂しそうに話していた。
周辺のPCパーツショップからは「突然でしたよね。リリースにある通り、新型コロナで再編が加速した感じですかね……。店舗を見にいったら動揺した感じで、ちょっと辛かったです」など、同情の声が漏れた。リリースには「この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響から予定を前倒し」とある。
同系列のTSUKUMO eX.で働くスタッフは「急な動きでしたが、コロナ後を見据えてのことのようです。情勢を読みながら、攻めの姿勢をとるために、という」と話していた。
いずれにしろ、新型コロナウイルス感染症の広がりと外出自粛が街の変化を促しているのは確かなようだ。先週と比べると、人の往来は若干増えているように思える。秋葉原を含む東京都の緊急事態宣言はいまだ解かれないままだが、街の空気は週を追うごとに大きく変化している。
一方で、セールを実施している店舗もあった。
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