シャッターが降りだして1カ月経ったアキバの今:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
緊急事態宣言が出された4月8日から1カ月が経過した秋葉原を歩くと、「当面の間、休業いたします」と貼られたシャッターを何十となく目にする。もちろん、Webカメラは今も枯渇したままだ。
5月8日の日中、秋葉原の人通りは(取材を自粛する直前に訪れた)4月中旬と比べても明らかに少なく、マスクの着用率は8〜9割と少し上がっている様子だった。
「ゴールデンウィークはあり得ないほど人がいませんでした」
中央通りや、裏通りでビラを配るメイド喫茶のスタッフ数は明らかに増えていたので、営業を再開している店舗もいくらかあるらしい。しかし、この連載で訪れるPCパーツショップと中古パーツショップ、BTOショップに限れば、営業中の店舗は4月初旬よりもやや減っている印象だ。
短縮営業を続けるPCパーツSHOPアークは「来店される方は明らかに少なくなっています。ゴールデンウィークは、これまでではあり得ないほど人がいませんでした」と語る。同店は自作マシンやPCゲームのデモを中止しており、店内の色彩は普段より少し控えめだった。「今は緊縮営業ということでご理解いただいております。買い物も、目当ての品を決めて来店されるパターンが増えています」
一方で、別のPCパーツショップからは「大型連休で時間が有り余っているからと、ハイスペックな自作パーツを一式買っていく人の割合は多かったかもしれません」といった話も聞いた。実際、ジャンル全体でPCパーツが枯渇しているという店舗はなく、当初不安視されていた供給不足は今のところは深刻化していない様子だ。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「中国と米国で大量のキャンセルが出たため、日本には比較的まとまった数量の製品が入るようになっていますね。決して潤沢ではないものの、2〜3月に心配されていた最悪のケースは免れているかなと思います」と話していた。
そのような中で、品薄な製品もいくつか目に付いた。
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