Amazon純正 スマートプラグで電源ボタンのない“あいつ”を操作する:テレワーク時代のスマート家電(1/3 ページ)
Amazon純正のスマートプラグを利用すれば、音声で電源のオン/オフが行える。扇風機や電球などを使う際に重宝するが、電源ボタンのない“あいつ”も操作できるようになる。
在宅テレワークのお供にもってこいなのが、Amazonの「Echo Show」シリーズなどのスマートディスプレイではないだろうか。今後の天気や予定、話題のニュースなど、作業とは別の情報を表示するディスプレイを1枚追加するだけで、軽い息抜きになるし、世の中から取り残されていないと感じられるのだ。
また、声だけで離れたところにある家電をコントロールできるのもなかなか便利で、いったん使い始めてしまったら手放せなくなる。
とはいえ、スマートディスプレイには、ちょっと困ったことがある。前回の連載では、スマートではない洗濯機などの家電を“なんちゃってスマート家電”にすべく、スマートプラグを使ったが、今回は、スマートディスプレイにスマートプラグを使うメリットについて紹介しよう。
音声やスマートフォンで操作できるスマートプラグ
各社がスマートプラグを販売する中、満を持してAmazonからも純正のスマートプラグが発売された。価格は税込みで1980円だ。他社製品に比べ、圧倒的に安いというわけではないが、発売直後に半額キャンペーンを行っていたので購入した。
スマートプラグとは、壁に埋設されているコンセントに挿し、スマートフォンなどを使って電源のオン/オフを行える機器のことだ。5口や3口電源タップなどに接続している電気製品の電源を一斉にオン/オフ可能な電源ボタンがついているタイプもがあるが、それをスマホでコントロールできるようなもの、と考えてもらえれば良い。
今や、家電のほとんどはリモコンで扱えるが、サーキュレーターや旧型の扇風機、洗濯機、家電調理器などには、リモコン機能のついていないものが多いだろう。これらのうち、物理的な電源ボタンが搭載されているものに有効なのが、スマートプラグというわけだ。
例えば、リビングにある扇風機またはサーキュレーター本体の電源をオンにした状態でスマートプラグにつなげておく。起床時刻の15分前に電源が入るようにしておけば、リビング内の空気が循環し、爽やかな朝を迎えられる。出掛けに切り忘れた場合でも、外出先からスマートプラグの状態を確認し、電源をオフにもできる。
物理的な電源ボタンを搭載していない電気製品に対しても、スマートプラグは有効だろう。Amazon純正 スマートプラグの発売を知って、真っ先に試したいと思ったのは、同じくAmazonが販売元のEcho Showへの応用だった。
スマートディスプレイのEcho ShowシリーズやスマートスピーカーのEchoシリーズには電源ボタンがない。Amazonデバイスサポートページによれば、Alexa対応端末を再起動するには、「端末または電源アダプターをコンセントから抜く」と解説しており、それ以外の方法がないことが分かる。ちょっと節電のために電源をオフにしたいと思っても、わざわざコンセントの抜き差しが必要になるのだ。
在宅でのテレワークを支えてくれるガジェットの1つとはいえ、夜中などデスク前に長時間いないときでも電源が入りっぱなしというのは、何だかもったいない気がする(例えわずかな消費電力でも)。
もちろん、人がいないことを検知すると、自動的にディスプレイには時刻以外が表示されなくなるし(設定によるが)、Echo Show本体で「おやすみモード」を設定すればディスプレイを非表示にして真っ暗な状態にすることができる。しかし、完全に電源をオフにすることはできない。
ここで、スマートプラグの登場だ。Amazon純正 スマートプラグにEcho Showのプラグを挿して、電源のオン/オフをスケジューリングすればいい。
Amazon純正 スマートプラグのパッケージには、本体の他にクイックスタートガイド、Alexaアプリのダウンロードを促すもの、そして「重要な情報」について説明した紙が付属する。
「重要な情報」とは何かというと、交流100Vを電源とすること、電流の容量が最大15Aであること、また電気用品安全法により、電気ストーブ、電気コンロ、電熱器などでは使用が禁止されている、というような内容だ。
前項で、リモコンがなく、物理的な電源ボタンが搭載されているもの、もしくは搭載されていないものに、スマートプラグは有効と述べたが、火災のリスクがあるものについては、外出先からの遠隔操作が禁じられているということを覚えておきたい。
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