ちっちゃい物好きのハートをわしづかみにした「OneGx1 Pro」でいろいろ楽しんだ(3/4 ページ)
超小型ゲーミングPCが相次いで登場している。One-Netbook Technologyの「OneGX1 Pro」は、新たにTiger Lakeを搭載した注目の1台だ。
気になる性能面をチェック!
ここからはベンチマークテストを実施して、OneGx1 Proの実力を試してみたい。まずは定番の「3DMark」からだ。3DMarkについては、OneGx1でFire StrikeとNight Raidをテストしているので、そちらの比較から始めよう。
両方のグラフを見れば、「ですよねー」的な感じのテスト結果となっている。まさにIris Xe Graphicsの実力を見せつけた感じだ。別のノートPCとなるが、以前紹介したIris Plus Graphicsを搭載したノートPCと比べてみても、性能が向上していることが分かる。
次に、ビジネス系を含めた総合ベンチマークテストの「PCMark 10」を実行したときの結果について掲載する。
気になるバッテリーの持ちは、1万2000mAhという大容量のバッテリーを備えており、公式サイトでは最長11時間もバッテリーが持つとされている。PCMark 10 Battery ProfileのModern Officeでは9時間54分、Gamingでは1時間42分(バッテリー残量は3%)という結果だった。大容量のバッテリーを積んでいても、ゲームではやはりバッテリー消費は多く、動作時間は短くなるが、通常のPC用途でこれだけ持つのであれば出先でのメールチェックやWebブラウズなどは気にせず利用できるだろう。
続いて、実際のゲームを動かしてベンチマークテストを行う定番の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」と、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を実施した。
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークで、前モデルのデータと比較してみたが、笑ってしまうほどの性能差があるのが分かる。OneGx1 Proでは、実際にテストしても、最高品質で「快適」という結果だったので、この程度のゲームであれば十分に楽しめる。
逆に、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでは予想通りのかなり厳しい結果になった。軽量品質でも「やや重い」、高品質では「動作困難」となった。FINAL FANTASY XVはかなり処理が重いタイトルなので、GeForce RTXクラスのGPUが必須になる。その中でも標準品質で「重い」というのはそれなりの結果を出していると言える。
ただしある程度は動くものの、実際にゲームをプレイできるかというと、戦闘シーンなどではラグが激しく、全くプレイできないので、快適に楽しむにはオンラインゲームや軽量タイトルまでとなりそうだ。
余談だが、GeForce RTX 3080あたりのGPUを搭載するPCだと、高品質でも「とても快適」をたたき出す。ファイナルファンタジーXIVが登場した2010年あたりでは、これも重いゲームに数えられていたが、今や軽いベンチマークテストとなっているのはご存じの通り。FINAL FANTASY XVはオンラインゲームではないので、これからも続くというわけではないだろうが、そろそろ時代の転換点を迎えているようだ。
では、どの程度のゲームタイトルだったら楽しめるのだろうか。
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