「M.2 SATA SSDは既に下火」の中、2TBで2万円台前半のM.2 NVMe SSDが登場:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
キングストンからM.2 NVMe SSDで最安クラスとなる「NV1」シリーズが登場して話題となっている。安価なM.2 SSDという位置づけもNVMeが担えている陰で、レガシー化する存在も……。
ストレージ関係で目立っていたのは、キングストンのM.2 NVMe SSD「NV1」シリーズだ。2TBと1TB、500GBの3タイプがあり、価格は順に2万3000円前後~2万5000円弱、1万2000円前後、7000円弱となる(税込み、以下同)。
リード毎秒最大2100MBのNVMe SSD「NV1」がデビュー
先着で特製バッグをプレゼントしたり、専用サイトで最大2万円分のQUOカードが当たるキャンペーンを展開したりと、販売促進も積極的に行われている。
NV1シリーズはNVMe PCIe 3.0 x4接続に対応し、QLC NANDを採用する。シーケンシャル速度は読み出しで毎秒最大2100MB、書き込みで毎秒最大1700MBとなる。ヒートシンクはなく、メーカー保証は3年だ。
簡易パッケージに封入した同社のNVMe SSDとしては、2020年7月登場の「A2000」もコストパフォーマンスの高さで人気を集めたが、NV1シリーズは1TBモデルで比較しても安く、さらに大容量の2TBモデルも加わっている。
TSUKUMO eX.は「初回入荷の時点でNVMe最安クラスですし、キャッシュやボリューム用などいろいろな用途で選ぶ人が出てきそうですね」と評価していた。
安価なM.2 SSDとしては少し前まではSATA接続が定番だったが、現在は急速に存在感が薄くなっているとの声も聞く。パソコンSHOPアークは「ラインアップしているメーカーがどんどん減っています。店頭でも2.5インチSATA SSDの需要はありますが、M.2接続ならNVMeが当たり前になってきていて。既に下火になっているといいますか、急速にレガシー化している感がありますね」と話していた。
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