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2種類のコアで「省電力」と「高パフォーマンス」を両立――Intelが「Alder Lake」の概要を公開 「Sapphire Rapids」にも新情報(3/3 ページ)

Intelが報道関係者に技術動向を説明するイベント「Intel Architecture Day 2021」を開催。このイベントでは、次世代のCoreプロセッサとして2021年秋に登場する予定の「Alder Lake」の概要が公開された。

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タイル設計でスケーラビリティーを高めたSapphire Rapids

 既に「次世代Xeonスケーラブルプロセッサ」として情報の小出しが行われているSapphire Rapidsについても、プロセッサの構造に関する情報が明らかとなった。


Sapphire Rapidsの概要

 Sapphire Rapidsは、先述のハイパフォーマンスコアを主体とするCPUだ。設計自体はAlder Lakeと同じ考え方で、用途に合わせて必要なタイルを組み合わせるようになった。これにより、従来のXeonプロセッサよりもスケーラビリティーが高まっている。


Alder Lakeと同様に、Sapphire Rapidsもタイルを組み合わせることでスケーラビリティーを確保している

キャッシュ、メモリ、I/Oなど、“全ての”スレッドはチップ上のリソースにフルアクセスできるという

 以前の記事でも触れた通り、Sapphire RapidsにはHBM(広帯域メモリ)を備えるモデル(SKU)が登場する予定となっている。

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 Alder Lakeと同様に、Sapphire RapidsもDDR5メモリをサポートしているが、HBMへのアクセス帯域幅は8チャネル構成のDDR5メモリと比べて「とても広い」。用途によってはDDRメモリが“不要”になる可能性もあるという。


とにかくメモリへのアクセススピードが必要な用途では、HBMを搭載するモデルを選べばよい。HBMの動作モードは「フラットモード」と「キャッシュモード」の2つが用意されている

Sapphire RapidsのCPUコアには、先述の通りIntel AMXが統合されている。AMXを利用すると、従来の命令よりもさらに高速に機械学習処理を進められる
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