光らず静かに仕事をこなす「黒いファン」が評価を集める:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
目立つビジュアルが注目されるPCパーツが増える中で、光らず静かで高いパフォーマンスを発揮する新製品も人気を集めている。MSIの12cnファン「MEG SILENT GALE P12」が話題だ。
冷却パーツで先週目立っていたのは、MSIの12cm汎用(はんよう)ファン「MEG SILENT GALE P12」だ。羽根の素材に高強度で熱膨張しない液晶ポリマーを採用した高性能モデルで、エアフローは58.2cfm、回転数は0~2000rpmとなる。価格は2500円前後だ。
数値より静かに感じるかも――「MEG SILENT GALE P12」の評判
2018年5月にNoctuaから「NF-A12x25 PWM」が登場して以来、高性能ファンは安定した需要があり、コンスタントに新製品が投入されているが、MEG SILENT GALE P12はその中でも目立てるとの評価が複数のショップから聞こえてくる。
TSUKUMO eX.は「ノイズレベルは22.7dBAですが、実際に聞いてみると低音のためか数値以上に音が目立ちませんでした。価格帯もライバルの中で最安クラスですし、品質面でじわじわ人気を得ていくんじゃないかと思います」と話していた。別のショップは「カラーリングも黒一色。外観も音も目立たない仕様で、ブランド関係なしに売れそうです」とも評価していた。
似た評価を得ている新製品に、ELSAのグラフィックスカード「GeForce RTX 3080 Ti ERAZOR」がある。価格は21万8000円前後だ。9cmファンを3連で並べた独自クーラーを採用し、最大消費電力350WのRTX 3080 Tiカードながら2スロット厚に抑えているのがポイントとなる。こちらもLEDは非搭載で、クーラーは黒一色だ。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「2スロットで収まるので、スペースにシビアな環境でも組み込みやすいですね。静音性も高いですし、とにかく淡々と仕事をするカードを求める人に良いでしょう」と話していた。
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