ハイブリッドワークを支えるソリューションが一堂に会した「第2回 デジタル化・DX 推進展」で見つけたもの(2/5 ページ)
東京ビッグサイトで開催された「第2回 デジタル化・DX推進展」において、さまざまな企業が展示を行っていた。その中から、気になるトピックを紹介する
ハイブリッドワークを支えるソリューション
ハイブリッドミーティングに役立つNeatシリーズ
コロナ禍や“働き方改革推進”などの影響を受け、テレワークを推進してきた企業でも、最近は「やはり、顔を見て仕事したい」と、オフィス回帰の傾向が見られると報じられている。とはいえ、いったんオフィスを縮小してしまったり、郊外へ引っ越して通勤の大変な社員がいたりするといったさまざまな要因で、出社組と在宅組が混在する状況も見られる。一種のハイブリッド状態にあるわけだ。
ここで困るのが、会議をする際に会社にいる人と、自宅から参加するオンライン組で、情報共有の“解像度”や、会議への温度感に差が生じてしまうことだ。会議室全体が見えないオンライン組が疎外されているように感じてしまうという。
その悩みを解消すべく、日商エレクトロニクスのブースで展示されていたのはZoomに関連したソリューションだった。中でも、「Neat Bar」(ニート バー)や「Neat Board」(ニート ボード)は目を引いた。
会議室でオンラインミーティングを行う際、自分のPCと会議システム(大画面ディスプレイやプロジェクター、スピーカーシステムなど)と接続するのに手間取る人は今でも一定数いる。
全員の顔を同じように映し出すために、それぞれが自分のPCを持ち込んでそこからミーティングに入ることから、ハウリングしないように設定に時間を取られるというケースも多い。逆に会議室に備えられているTV会議システムで会議を始めたものの、その場で参加している人たちの顔が小さくなり(しかも、複数箇所から参加する場合は小さな枠の中に会議室内にいる人の顔が収まることになる)、表情が読み取れないという課題が生じる。
Neat BarやNeat Boardでは、そういった「あるある」を解消してくれる。
Neat Barは、スピーカー/マイク/広角カメラを一体化したサウンドバーで、既存のディスプレイの上に取り付けて使う。専用のNeat Padが付属し、それをコントローラーとして使う。
ホストであれば、Neat Padで「新しいミーティング」をタップするだけでNeat Barが起動し、ディスプレイに参加者が映し出されZoom会議を始められる。別にホストがいる場合は、「参加」ボタンをタップする。
Neat Barに搭載されたカメラは、画角内にいる人を認識後、それぞれをフレーミングしてズームインする。つまり、同じ会議室内に8人いれば、8枠が自動的に作成され、遠隔で参加している人からは、出社組も自宅組も同じようにディスプレイ内に見えるというわけだ。
会議室であれば、カメラの近くに座っている人、離れて座っている人がいるケースがほとんどだろう。この場合でも、同じ大きさ、同じ頭の高さになるよう自動的にフレーミングされる。会議室内の人が動き回ったとしても、フレームインするように追跡するため、参加者が立ち上がってホワイトボードのある場所へ移動しても問題ない。「ハイブリッドミーティングだ」と意識することなく、いつものように会議を運営できるのだ。
Neat Boardは、65型マルチタッチスクリーンとNeat Barの一体型デバイス。ディスプレイがコントローラーになるため、Neat Padは付属しない。前述のNeat Barでできることを網羅し、さらにホワイトボード機能を搭載しているため、会議室にいる人は電子ホワイトボードや電子黒板(“ホワイトボード機能”だが、白黒を反転させることも可能)のように使えるし、見ることができる。
もちろん、描かれた内容は画面共有されているので、オンラインで参加している人も同じものを見られる。これならどこにいても、情報の差や、温度差の生じないミーティングを行えるだろう。
なお、Neat Barは、対面で20人以上の会議室に対応したNeat Bar Proと、10人程度までに対応したNeat Barがあり、前者で60万円程度、後者で30万円程度とのこと。ディスプレイと一体型のNeat Boardは70万円程度だ。Zoomを気軽に使えるソリューションではあるが、Microsoft Teamsにも対応している。
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