「Windows 11 バージョン 22H2」提供直前のおさらい:Windowsフロントライン(2/2 ページ)
Windows 11の次期大型アップデートが登場間近だ。「バージョン 22H2」の配信日や、今後のリリース状況はどうなるのかを考えてみた。
ターゲットは9月20日のウワサ
今回の話題のその2は、「22H2」のリリースタイミングだ。冒頭の記事でも触れたように、現在MicrosoftはWindows Insider ProgramのRelease Previewを使って、22H2として配信する最新のWindows 11バージョンの“ABテスト”を実施している。
本来、Windows Insider Programでの最終テスト段階のビルド番号は「22621.xxx」のようにピリオド以下のマイナーバージョンが少しずつ上昇していき、ある程度バグ修正など完了して安定したと判断した段階で「GA:General Availability」として一般向けの正式配信を開始する。
ただし、今回のケースでは最終的に「Taskbar Overflow」のような機能を正式機能として組み込むかのテストのため、機能が無効化されているバージョンを「22621.xxx」、有効化されているバージョンを「22622.xxx」のビルド番号で配信している。実際に、この機能がGAの段階で配信されるかは、Release Previewのテスト結果をもって判断される。
8月初頭に同件を報じた際には、この22H2のビルドのマイナーバージョン番号は「440」だった(どちらのビルド番号でもマイナー番号は共通)。だが本稿執筆時点でのマイナーバージョン番号は8月24日(米国時間)に配信された「586」だ。おそらく9月に入って600番台前半に突入したあたりのバージョンで、正式配信が行われるようになるとみられる。
具体的なリリースタイミングについてはまだ不明だが、ボーデン氏は自身の情報源として「9月20日」が現在のターゲットになっていると伝えている。10月中旬には「Microsoft Ignite」、9月または10月のいずれかのタイミングでSurfaceハードウェアの新製品発表会が行われるとみられており、筆者の予想でも9月中のタイミングでGAが宣言される可能性が高いと考えている。
気になるのはむしろ、GAそのもののタイミングよりも、前半で説明した「今後Windows 11のアップデートはどのように提供されるのか」が大きなトピックであり、このあたりの指針をまず示してほしい。
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