レビュー

「SIGNATURE M550/M650/M750」はマウスの常識を変えるのか――ロジクールが提案する新スタンダードを試す(3/4 ページ)

ロジクールの「SIGNATURE M550/M650/M750」は、多彩なマウスを用意する同社の製品の中では、エントリークラスに相当するモデルだ。しかし、“ただのエントリー”では済まない、可能性を秘めたものになっている。

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単三形乾電池1本で20~24カ月利用可能(M550/M650/M750)

 SIGNATUREシリーズは電源として単三電池1本を内蔵し、公称で20~24カ月利用可能となっている。エコの観点から乾電池の使用に懸念を示す人もいるだろうが、バッテリーを交換できないモデルだと、バッテリーがへたった際に本体ごとの交換となってしまう。実際、マウスを買い換えるときの理由として「バッテリーの持ちが悪くなった」ことを挙げる人は少なくない。

 約2年に1度、わずか数十円の電池を交換するだけでリフレッシュできるSIGNATUREシリーズは、コスト面からもエコの面からも大きな利点がある。

 また、これだけ低消費電力だとスペーサーを使って単四電池を代用しても十分な利用期間を得られる。単三形乾電池は単四タイプの約2.5~4倍程度の容量なので、単四でも半年程度は利用できる計算になる。手持ちが単四ばかりという人や、数gでも重量を軽くしたいという人は検討してもよいだろう。

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 一方、最上位モデルのM750には、以下の2つの機能が加わる。

最大3台のデバイスと切り替えられる「Easy-Switch」(M750)

 M650が登場したとき、多くのユーザーが切望した機能が「Easy-Switch」ではないだろうか。Easy-Switchはペアリングした複数のデバイスをボタン1つで切り替える機能だ。MX Master 3Sなどの高級機には搭載されているものの、M650では省かれている。「いくらコストパフォーマンスがいいと言っても、さすがにEasy-Switchは欲張りすぎか」と感じたものだったが、M750ではわずかな価格アップで高級機と同等のEasy-Switchを備えている。


SIGNATUREシリーズで最上位モデルとなるM750。とはい言っても、M650との価格差は660円しかない

SIGNATURE M750にのみ、3台の接続先デバイスをワンタッチで切り替えられる「Easy-Switch」機能を搭載している

Easy-Switchの切り替えボタンは底面にある

DPI切り替えボタンを用意(M750)

 M750では、ホイールの手前にもう1つボタンがある。デフォルトではDPI切り替えスイッチとなっているが、M550/M650/M750とも設定用ユーティリティーの「Logi Options+」で任意のボタンにDPI切り替えスイッチを割り当てることができる。

 逆にM750のこのボタンを別の機能に割り当てることも可能なので、単に「ボタンがもう1つ追加された」と捉えればよいだろう。ちなみに、400~4000DPIの範囲でDPI設定が可能なのはM550/M650/M750共通だ。


M750にのみ、ホイール手前にDPI切り替えスイッチが用意されている。機能はユーティリティーの「Logi Options+」で変更可能だ

グリップ感のある側面。左側にはサイドボタンが2つある

右側面にボタンはない

サイドボタンを除いてほぼ左右対称のシンプルなデザインとなっている

ユーティリティーのLogi Options+の画面。DPIの切り替えは、M750のDPI切り替えスイッチがなくても割り当て変更が可能だ

 エントリー向けのM550は、M650から側面ボタンを省いたモデルであり、違いは非常にシンプルだ。側面ボタンがない分、左右対称のモデルとなっており、左手で使うユーザーには都合がいいかもしれない。


SIGNATUREシリーズのエントリー向けモデルとなるM550

3ボタンのシンプルなモデルで、左右のクリックボタン間のスリットが中央付近まで伸びている。LEDインジケーターはスリットの中にある

M550/M650の接続先は1つのみで、Easy-Switchは非搭載だ

M550の両側面にボタンはなく、「サイドボタンはない方がいい」というユーザー向けだ

サイドボタンがないM550は、完全な左右対称だ。Logi Options+で左右のクリックボタンを入れ替えれば、左利きユーザーにも使いやすい

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