ロジクールのシリーズ初メカニカルキーボード「MX MECHANICAL」と静音スイッチ採用マウス「MX MASTER 3S」を試す:フラッグシップモデル刷新(1/4 ページ)
ロジクールから、フラグシップモデル「MX」シリーズ初となるメカニカルキーボード「MX MECHANICAL」(KX850F)と「MX MECHANICAL MINI」(KX850C)、および「MX MASTER 3S アドバンスド ワイヤレス マウス」が発売された。実機を使って分かったことをまとめた。
2022年6月16日、ロジクールのフラグシップモデル「MASTER」シリーズから、ワイヤレスマウス「MX MASTER 3S アドバンスド ワイヤレス マウス」、ワイヤレスキーボードの「MX MECHANICAL ワイヤレスメカニカルパフォーマンス キーボード」と「MX MECHANICAL MINI ミニマリストワイヤレスメカニカルパフォーマンスキーボード」が発表された。
現行モデルの「MX MASTER 3」にそっくりのMX MASTER 3Sに対し、MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIはMASTERシリーズ初のメカニカルスイッチ採用となるのがトピックだ。同社のフラッグシップモデルが、どのように変わったのかを検証した。
ロジクールのフラッグシップMASTERシリーズ
ロジクールのマウスとキーボード製品の中で、最上位シリーズに位置づけられるのが「MASTER」シリーズだ。一部の例外を除いてMXで始まる製品名が付けられた同シリーズには、同社の最先端技術が惜しみなく盛り込まれており、マウスではMX MASTER 3、「MX ANYWHERE 3」、「MX VERTICAL」、キーボードでは「MX KEYS」「MX KEYS MINI」など、品質/性能に妥協のないハイエンドモデルが名を連ねている。
今回、発表されたMASTERシリーズのマウスとキーボードの同時発表には、同社の意気込みがひしひしと感じられる。早速、各製品を見ていくことにしよう。
シリーズ初のメカニカルスイッチを採用した「MX MECHANICAL」
MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIは、MASTERシリーズ初のメカニカルスイッチを採用したキーボードだ。3種のスイッチを採用し、カラーバリエーションならぬ3つのスイッチバリエーションで展開される。
キーボードに使用されるキースイッチにはメカニカルスイッチの他、静電容量無接点方式、メンブレン、光学式などがあるが、その中でも特にメカニカルスイッチは押下げ時のフィーリングにこだわったスイッチだ。同じメーカーでもタイプ感の違いによっていくつもの種類が存在する。
MX MECHANICAL/MX MECHANICAL MINIが採用しているのはCherry MX系のKailh製スイッチで、以下の3種になる。
・クリッキー(青軸/KX850FC/KX850CC)
クリッキーは青軸を採用しており、いかにもメカニカルスイッチ、という大きくメカメカしいタイプ音が特徴だ。タクタイルポジションはあるが、茶軸の「スコッ」という感覚とは異なり、よりクリック感が強い。
・リニア(赤軸/KX850FLKX850CL)
一方のリニアは、赤軸を採用している。赤軸はタクタイルポジションがなく、直線的に抵抗が変化する。ここでキーが押されたという感覚がなく、軽いタッチでタイプできることが特徴だ。
・静音タクタイル(茶軸/KX850FT/KX850CT)
静音タクタイルは、茶軸を採用したモデルだ。「触覚の、触知できる」という意味を持つタクタイル(tactile)は押下げる途中で「クンッ」という軽い抵抗(タクタイルポジション)がある。「押した」という確かな触感が得られるとともに、(メカニカルスイッチとしては)静音性も高い。
全モデルともメカニカルスイッチながらキーの高さが低いロープロファイルキーを採用する。キーピッチは約19mmで、キーストロークも約3.2mmと短いため、疲れにくいところもポイントの1つだ。
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