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税込み7万円で買える! ペン内蔵「Chromebook CM14 Flip(CM1402F)」を試して分かったこと(1/2 ページ)

継続的にChromebookをリリースしているASUS JAPANから、税込み6万9800円の「Chromebook CM14 Flip(CM1402F)」が発表された。発売を前に、実機を細かくチェックした。

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 ASUS JAPANは5月18日、フリップスタイルのChromebook「Chromebook CM14 Flip(CM1402F)」を発売する。同社直販のASUS Store価格は6万9800円(税込み、以下同様)となる。

 最近の同社のChromebookはゲームにも“強い”ハイスペックなChromebook「ASUS Chromebook CX55 Flip」なども発売しているが、CM14 Flipは、学習や仕事で使えるオーソドックスなChromebookとなっている。ラインアップには、ASUS USI Penが付属した「CM1402FM2A-EC0046」と、ペンなしの「CM1402FM2A-EC0038」があるが、今回はペン付属モデルを取り上げる。


ASUS JAPANの14型ノートPC「Chromebook CM14 Flip(CM1402F)」。ボディーカラーはグラヴィティグレーのみとなる

光沢タイプの14型ディスプレイを搭載

 CM14 Flipは、タッチ操作に対応した14型ディスプレイ搭載のChromebookで、ボディーサイズは約324.6(幅)×226.7(奥行き)×18.3~20.8(厚さ)mm、重量は約1.56Kgとなる。持ち運ぶには気持ち重いが、約2.1Kgの16インチMacBook Proが普通に持ち歩かれていることを考えれば十分に許容範囲だろう。

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液晶ディスプレイの天板はChromebookのカラフルなロゴのみくぼんでいるが、中央にあるASUSのロゴ部分はフラットだ

底面も比較的フラットになっている。左右にあるスリットはスピーカーだ

 14型液晶ディスプレイの解像度は、フルHD(1920×1080ピクセル)で、パネル表面は光沢タイプゆえかなり映り込む。輝度を上げれば気にならなくなるが、バッテリーの持ちを考えるなら、パネルに保護シートなどを貼った方がいいかもしれない。

 後述するが、付属のスタイラスペンも利用できるので、ペーパーライクな保護シートにしても良さそうだ。


14型液晶ディスプレイの画面解像度は1920×1080ピクセルだ。発色はいいが、画面への映り込みが気になる。輝度は250ニトだ

 液晶ディスプレイ上部には、約92万画素のWebカメラを内蔵する。このカメラにはプライバシーシールドが装備されており、カメラを使用していない場合には物理的にレンズをふさいでおくことができる。


ディスプレイ上部のWebカメラは、プライバシーシールドを備えている。不要な場合には物理的にカバーしておける(下)

さまざまな利用スタイルに対応できるフリップスタイル

 ディスプレイを開くと、キーボード面にわずかな傾斜がつくエルゴリフトヒンジを採用する。また、製品名にある通り、ディスプレイを背面に回せるフリップスタイルのノートPCなので、普通のノートPCスタイルだけでなく、タブレットスタイルやキーボード面をスタンドにするスタンドスタイル、テントのように立てかけるテントスタイルなどで利用できる。

 ヒンジの剛性はかなり高く、スタンドスタイルで利用中にディスプレイをタッチしても角度が変わってしまうようなことはない。


ディスプレイを開くと、天板下端が机にあたり、キーボードに角度がつくエゴリフトヒンジを採用する。液晶ディスプレイはこの角度まで開く

キーボード面を下にしたスタンドスタイル

こちらは動画の視聴に適したテントスタイル

付属のペンを使えば、タブレットスタイルでメモを取るのも簡単に行える

内蔵可能なUSIペンが付属 キーピッチも約19mmとゆとりあるサイズ

 キーボードは実測でキーピッチが19mm、キーストロークは1.5mmだった。最上段のファンクション列こそキーは小さいが、それ以外は無理な配置もなくシンプルなレイアウトだ。なお、国内モデルは日本語キーボード(JIS配列)のみとなっている。

 ボディーは剛性もあり、キータッチも悪くないが、キーキャップは少々安っぽい。ただこのキーボードは防滴仕様になっており、わずかな水であれば製品に影響なく排水できるとのことだ。もちろん、その後はちゃんと乾燥させる必要はあるが、机上で水やお茶をこぼしてしまっても安心できそうだ。

 また、キーボード/タッチパッド/パームレストは、「ASUSアンチバクテリアガード」に対応している。これは特殊な銀イオンコーティングを施すことで、菌の増殖を99%以上抑制するというものだ。最低3年は効果が持続するという。


キーピッチは約19mmを確保しており、配置にも無理がない。ただ、キーキャップの安っぽい手触りは好みが分かれそうだ。大型のタッチパッドやキーボード、パームレストにはアンチバクテリアガードが施されている

 本機の大きな特徴と言えるのが、スタイラスペン(ASUS USI Pen)を内蔵していることだ。スタイラスは本体右側面に収納可能で、軽く押し込むとペンの頭がポップアップし、それをつまんで引き出す仕組みになっている。

 同じくスタイラスを内蔵する「ASUS Chromebook Detachable CM3」は、スタイラスを引き出すのにかなり苦労した(個体差はあるようだが)ので、この仕様はありがたい。


スタイラスは本体に内蔵できる。ペン部分を軽く押し込むと、頭がポップアップする仕様だ

 スタイラスは、最近のスタイラス対応Chromebookでほぼ共通しているUSI(Universal Stylus Initiative)2.0に対応する。充電が必要なスタイラスだが、本体に収納中に充電が可能で、15秒の充電で約45分使用できる。

 なお、スタイラスの機能自体はChromeOS標準のもので、本機向けに特別なものがあるわけではない。


スタイラスはUSI 2.0に対応する。ペン自体は少し短めだが、意外と持ちやすい。スタイラスではメモ書きの他、触れている部分を拡大できる虫メガネなどの機能を利用可能だ

 続いて、内部スペックを見ていこう。

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