ニュース

片手で持てる外付けGPUボックス「GPD G1」を試してきた(1/2 ページ)

天空が、中国GPD TechnologyのUSB4/OCuLink対応の外付けGPUボックス「GPD G1」を国内に投入する。先行予約価格は税込み10万4300円となっている。

 天空が8月4日、中国GPD Technologyの外付けGPUボックス「GPD G1」の国内投入を発表、予約販売を開始した。発売は10月中旬の見込みで、8月31日までの先行予約価格は10万4300円、通常価格は10万6800円(税込み、以下同様)となる。

 GPD G1は、GPD初のPC周辺機器だ。7月にクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で出資受付が始まっており、開始価格が655ドル(約9万円)、その後は795ドルで販売予定となっている。


中国GPD Technologyの外付けGPUボックス「GPD G1」

重量も約920gと片手で持てるサイズ感だ

GPD G1やOCuLinkケーブルセットなどの価格。8月31日までの先行予約価格はお得になっている

240Wの電源を内蔵 最大60WのUSB給電も可能

 GPD G1は約225(幅)×111(奥行き)×29.8(厚さ)mmのスリムなボディーサイズにまとまっており、重量は約920gと軽量だ。AMD Radeon RX 7600M XTのGPUと8GB GDDR6メモリを内蔵する。最新アーキテクチャのRDNA 3を採用したRadeon RX 7600M XTは6nmプロセスルールで製造され、単精度の浮動小数点演算(FP32)で21.4TFLOPSの演算性能を実現する。

advertisement

 PCとの接続は、USB4(Thunderbolt 3/4)およびPCI Expressバスを利用するOCuLinkで行われ、同社のポータブルゲーミングPC「GPD WIN Max 2 2023」や「GPD WIN4 2023」など以外でも利用可能だ。


GPD Win Max 2 2023とGPD G1を接続してゲームをプレイしているところ。USB4ケーブル1本で接続している

GPD G1の発売は10月中旬の予定で、8月31日までの先行予約では通常よりも2500円安い10万4300円となっている

デスクトップ向けの電源ユニットやグラフィックスカードを内蔵した従来の外付けGPUボックス(左)に比べ、GPD G1は非常にコンパクトになっている(右)

モバイル向けのGPUを採用していることで、サイズだけでなく重量や体積も大幅に減って小型化された

USB4とOCuLinkポートを標準で備えたポータブルゲーミングPC「GPD WIN Max 2 2023」や「GPD WIN4 2023」とベストマッチだが、USB4やThunderbolt 3/4端子を備えた一般的なノートPCでも利用可能だ

AMDのモバイル向け最新GPUのRadeon RX 7600M XT(グラフィックスメモリは8GB)を採用することで、高い性能を獲得している

 内蔵の電源ユニットは窒化ガリウムを採用することで、小型ながら240Wの供給が可能だ。また最大60Wの電源供給(USB Type-C)にも対応している。

 豊富なインタフェースを備えるのも特徴で、HDMI 2.1出力、2基のDisplayPort 1.4a出力、3基のUSB 3.2 Type-A、SDメモリーカードリーダーを備え、USB Type-C接続でドッキングステーションとしても機能する。

 またOCuLinkとUSB4の同時接続を行えば、帯域が広がることで大型のゲームタイトルで15%前後の性能向上が見込めるという。


前面にOCuLinkとUSB4端子、電源ボタンがある

背面に3ピンの電源端子やUSB、DisplayPortやHDMIなどの出力端子がある。

最大3画面の外部ディスプレイに同時出力が可能だ

ボディーの左側面に排気口がある

右側面はフラットで、こちらを下側にして縦置きにすることもできるがスタンドなどは付属しない

天面や上部のスリットから給気し、側面から排気する

10.1型のGPD Win Max 2 2023とのサイズ比較

横幅は少しGPD G1の方が大きい

ポータブルゲーミングPC「GPD WIN4」(右)との比較

サイズ感はかなり近い

 実際にPCと接続し、ゲームをプレイするとどうなるのだろうか。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.