小型で軽量なポータブルPC「ONEXPLAYER mini」がどこまでイケてるのか確かめた(1/5 ページ)
液晶ディスプレイを従来の8.4型から7型に小型化したポータブルゲーミングPC「ONEXPLAYER mini」が登場した。miniながら内部スペックを強化し、新型ボディーを採用した実機をレビューする。
テックワンから、中国のONE-NETBOOK Technologyが開発した小型WindowsゲーミングPC「ONEXPLAYER mini」が発売された。これは同社が2021年7月に発売した「ONEXPLAYER」の小型版で、ONEXPLAYERが約288(幅)×130(奥行き)×21(高さ)mmというサイズであったのに対し、ONEXPLAYER miniは約262(幅)×107(奥行き)×20(高さ)mmと、体積比で約7割という小型化を果たした。
そしてCPUはCore i7-1195G7となり、ONEXPLAYERの最上位モデルと肩を並べている。そこで今回、発売前のテスト機を借りる機会を得たので、ONEXPLAYER miniについて、どこまでリッチなゲーム体験ができるようになったのかを見ていきたい。
より小さくなったボディーにハイスペックを凝縮
まずはONEXPLAYER miniとONEXPLAYERについて、スペックを比較してみよう。
モデル名 | ONEXPLAYER mini | ONEXPLAYER |
---|---|---|
CPU | Core i7-1195G7 | Core i7-1165G7/1185G7/1195G7 |
GPU | Iris Xe Graphics(96EU) | |
メモリ | 16GB(デュアルチャネル/LPDDR4x 4266MHz) | |
ストレージ(M.2 2280 SSD) | 512GB/1TB/2TB | 1TB/2TB |
ディスプレイ | 7型ワイドIPS方式(10点マルチタッチ対応) | 8.4型ワイドIPS方式(10点マルチタッチ対応) |
画面解像度 | 1920×1200ピクセル(323ppi) | 2560×1600ピクセル(358ppi) |
ゲームコントローラー部 | ALPS製アナログスティック(L3/R3対応)、トリガーボタン X/Y/A/Bボタン | |
スピーカー | フロントステレオデュアルスピーカー | |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE 802.11 ax/a/b/g/n/ac対応) | |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | |
インタフェース | USB4 Type-C×2、USB 3.0 Type-A、microSDカードスロット、3.5mmイヤフォンジャック | |
生体認証 | − | 指紋認証 |
バイブレーション機能 | ○ | |
バッテリー | 10455mAh | 15300mAh |
OS | Windows 11 Home | |
ボディーサイズ | 約262(幅)×107(奥行き)×20(高さ)mm | 約288(幅)×130(奥行き)×21(高さ)mm |
本体重量 | 約589g | 約820g |
原稿執筆時の価格(税込み) | 512GB:13万9590円、1TB:14万6520円、2TB:16万6320円 | 1TB:16万6000円 |
目を引くのは、冒頭にも述べた通りCPUとディスプレイサイズ、本体サイズ、重量だろう。ディスプレイをONEXPLAYERよりも小さくしたためか、画面解像度は1920×1200ピクセルとダウンスケールされている(が、これはゲームをプレイする上で必ずしもマイナスではない)。またバッテリー容量についても下がっている。その他、メモリや無線LANといったスペックについては共通だ。なおストレージの容量によって価格が異なる。
本体正面のデザインは、ONEXPLAYERとほぼ同じだ。正面左側にはジョイスティックと十字キー、Backボタン、Homeボタンを、右側にはジョイスティックとX/Y/A/Bボタン、Startボタンとキーボード呼び出しボタンが配置されている。
本体奥にはL1/R1のマイクロスイッチショルダーボタン、L2/R2のリニアトリガーボタンが配置されている。キーボード呼び出しボタンの下にはファンのミュートキーがあり、これを押すとファンの回転数が低下してサイレントモードになる。ジョイスティックは押し込むことでR3/L3ボタンとなる。
続いて、ボディーや液晶ディスプレイ回りを見ていこう。
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