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HUIONの液タブ「Kamvas Pro 19」は全部盛りで最高のサイズ感だった! プロ絵師が試して分かったこと:ある日のペン・ボード・ガジェット(5/5 ページ)
プロイラストレーターのrefeiaさんが、HUIONの高級液タブ「Kamvas Pro 19」を試しました。今度の新モデルはどうだったのでしょうか?
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まとめ
では、まとめていきましょう。
気に入った点
- 高品質な4Kディスプレイ
- 設置しやすいサイズと形状、内蔵スタンド
- 完成度が増した新世代のペン
- 細いペンの選択肢が付属品として提供されている
- 左手デバイスが付属
- タッチ入力対応
- ファンレス
- Cintiq Proよりもリーズナブルな価格
難点になりうる点
- 表示にやや遅延がある
- パームリジェクションの不足
- Macではタッチ非対応(執筆時点では)
- HUION機としてはかなり高価
Kamvas Pro 19は、HUIONが全面的に真のハイエンドを求めた液タブです。4Kのディスプレイと、従来の弱点が大きく改善した新しいペンで、これまでよりも妥協のない作業環境を構築できます。また、タッチ対応や細いペンの選択肢、価格帯も含めて、旧Cintiq Proキラーとしての役割もより強く意識されています。
一方で、ペンも使うタッチディスプレイとしての熟成不足や、表示遅延など、惜しい点もあります。基本、海外メーカーの弱点はすぐ直ってしまうので心配はしていませんが、真のハイエンド機としてはあと一歩、洗練の余地があるとも言えます。
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上記のような惜しい点こそあれ、旧Cintiq Proシリーズが古くなりつつある現在、従来にないサイズ感、豊富な付属品、ファンレスや省電力、モダンな仕様など、有利な点も沢山あります。この価格帯の液タブ上位機を導入したいならば、外して検討するわけにはいかないモデルと言えるでしょう。
また、同世代のシリーズとしては27型の「Kamvas Pro 27」も存在します。こちらも29万9980円と高価ですが、大きいサイズが好みの人は「Cintiq Pro 24」のライバルとして検討してもよいでしょう。
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