手のひらにのるコンパクトなサイズ、Core 2 Duoで実現したハイパフォーマンス――サードウェーブが発売する究極のミニPCで「Windows Vista Ultimate」を体験しよう。
秋葉原のショップで販売されるヘビーゲーマー向けのハイエンドPCには、インテルの最新CPU「Core 2」シリーズの採用例が圧倒的に多い。高性能なのに低消費電力――インテルの天野氏を迎え、その比類なきパフォーマンスの謎に迫る。
サードウェーブは、全国に32店舗を展開する老舗PCパーツショップ「ドスパラ」で、PrimeブランドのオリジナルPCを発売している。そのラインアップは、タワー型からノート型まで多岐に渡り、かつ仕様を柔軟に変更できるBTOによって、幅広いニーズに柔軟に対応できるのが特徴だ。
そのPrimeブランドから登場した「Prime Super Mini 2」は、デュアルコアCPU「Core 2 Duo」をはじめとする高性能パーツをコンパクトなボディに詰め込んだミニPCである。標準構成でWindowsの最上位エディション「Windows Vista Ultimate」が快適に動作するウルトラミニPC、と言えば注目が集まるのも当然だろう。
Prime Super Mini 2を目にしてまず驚くのが、B5サイズのフットプリントと、わずか45ミリという薄さを実現した本体だ。コンパクトデスクトップPCの代表格であるキューブ型PCに比べてもその容積の小ささは圧倒的で、机上に空いたわずかなスペースでも圧迫感を微塵も感じさせることなく設置できる。
デザイン面でも、天面に施されたパール仕上げの光沢ブラック塗装や、フロントベゼル中央のミラー風アクセント、スロットイン方式のDVDスーパーマルチドライブ(DVD+R DL対応)を採用することで、AV機器を思わせる外観に仕上がっており、こだわりのアイテムを集めたい書斎机や、大型TVを置いたリビングルームに設置しても、すんなりとインテリアに溶け込む高級感が漂っている。
さらに、コンパクトな筐体を採用しつつ、使い勝手にまったく妥協していないのも本機の見どころだ。前面に搭載されたUSB 2.0とメモリカードスロット(SDカード/メモリースティック)により、デジカメなどの周辺機器とスムーズに連携できるほか、背面には3基のUSB 2.0とIEEE1394(4ピン)、ギガビットLAN端子も用意している。さらにIEEE802.11a/b/g準拠の無線LAN機能を内蔵しており、スマートにネットワークを利用できるのもうれしいところだ。
ただし、本体のサイズを優先したことでケース内部の拡張性は乏しく、通常は2基のメモリスロットのみが増設に対応する。また、メモリスロットへのアクセスも光学ドライブをマウント金具ごと取り外す必要があり、PCの扱いに慣れたユーザーでなければ、メモリの交換は困難かもしれない。拡張性はミニPCの宿命として割り切り、初期状態の1Gバイトメモリで物足りないと考えるなら、あらかじめBTOを使ってメモリ容量を強化しておくほうがよいだろう。
コンパクトな筐体を採用し、内部のスペースをギリギリまで切り詰めると、排熱設計が重要になってくる。例えばファンを高速回転することで冷却性能を上げれば、今度はシステム稼働時の騒音が増大してしまう。その点、Prime Super Mini 2は、CPUのCore 2 Duo T5500(1.66GHz)や、チップセットのIntel 945GM Expressを筆頭に、主要パーツのほぼすべてをノートPC用パーツにすることで、この問題をクリアしている。また、筐体内部では、側面の排気口に直結したダクト付きファンによって、うまくエアフローを制御しているようだ。
実際に、CPU使用率が90%近くに達する高負荷の作業をしばらく続けた後で本体に触れてみたが、本体天面/底面ともに温度の上昇はぬくもりが多少増した程度に止まっており、システムの不具合を引き起こすような過度の発熱はなかった。
また、システムに負荷をかけた状態では、左側面の排気口から吹き出す排気の風量がやや増大したものの、ファンノイズに耳障りな高周波成分がなく、ファンが高速回転を始めても気にならなかった。これなら、本機をメディアサーバーとしてリビングルームに設置し、システムを常時稼動させていても、夜間に騒音で悩まされるといったことはないだろう。
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提供:株式会社サードウェーブ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年5月2日