Vista Ultimateが快適に動作するウルトラミニPC――「Prime Super Mini 2」小さくてもスゴイ、小さいからスゴイ(3/3 ページ)

» 2007年04月03日 00時00分 公開
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インテル Core 2 Duo プロセッサー搭載PCの魅力に迫る 天野氏と対談

秋葉原のショップで販売されるヘビーゲーマー向けのハイエンドPCには、インテルの最新CPU「Core 2」シリーズの採用例が圧倒的に多い。高性能なのに低消費電力――インテルの天野氏を迎え、その比類なきパフォーマンスの謎に迫る。


メインマシンとしても十分――ベンチマークで性能を検証

 さて、最後はベンチマークテストの結果から本機の性能を客観的に検証していく。今回計測したのは、PC用ベンチマークテストの定番である「PCMark05」と「3DMark06」。また、参考として「FINAL FANTASY XI Official BenchMark」も試している。さらに、ビデオエンコードソフト「TMPGEnc 4.0 Xpress」を使ってビデオファイルの変換を行い、これに要した時間から実際のシステムパフォーマンスを検証したほか、Windows Vistaに搭載される「Windows エクスペリエンス インデックス」の結果も掲載する。

 まずはWindows エクスペリエンス インデックスの結果から見ていこう。プロセッサとメモリ、HDDの結果はいずれも4.5以上と、本機をメインマシンとして使う場合でも十分な性能が得られることを示す結果となった。

 Intel 945GM Expressチップセット内蔵のグラフィックス機能は、Windows Aeroのパフォーマンスが3.2、3D描画性能が3.1にとどまったが、実際にWindows フリップ3Dの動作状況を確認したところ、操作性を損なうような動作のもたつきは皆無で、標準的な用途であれば十分に快適であることが分かった。

 PCの総合性能を測るPCMark05の結果は、総合スコアにあたるPCMark Scoreが3136と、ミドルレンジからハイエンドクラスのノートPCに相当する値をマークした。細かいスコアを見ると、CPUとMemoryも同様の傾向だが、HDDの値はやや低い結果となっている。80Gバイトという容量が影響したものと思われるが、BTOはHDDの容量を強化することはできないので、必要ならUSB接続の外付けHDDを導入して、ストレージ環境の強化を図るといいだろう。

 3DMark06は、最新3Dゲームをどの程度の快適さで楽しめるかを再現するテストだ。高いスコアを得るには、ミドルレンジ以上の専用グラフィックスチップを搭載することが最低条件となるため、統合チップセットを採用した本機では好成績を残すことはできなかった。FINAL FANTASY XI Official BenchMarkの結果も同様で、解像度を落とし、映像効果を調節すればプレイは可能、といったところ。現状でそのままFINAL FANTASY XIをプレイした際の使用感を示しているわけではないが、1つの目安にはなるだろう。もっとも、本機のコンセプトを考えると、グラフィックスに高い負荷をかける3Dゲーム用途はそもそも想定外なので、参考程度にとどめてほしい。

PCMark05(画面=左)/3DMark06(画面=中央)/FFベンチ(画面=右)

 一方、TMPGEnc 4.0 Xpressでの動画ファイル変換テストは、720×480ドット、最大7MbpsのVBRで録画した再生時間約10分のMPEG2ファイルを変換元ファイルとして採用し、これをDivX、WMV9、WMV9 Advanced Profile(1パスVBR/映像品質を95)へ変換するまでに要した時間をストップウォッチで計測している。

 WMV9とWMV9 Advanced Profileへの変換には、再生時間の約2.6倍/約3.3倍の時間を要したものの、DivXへの変換は再生時間の1.4倍程度と実用的な時間で変換を終えることができた。未視聴の動画を携帯メディアプレーヤーに入れて外に持ち出す時にはCore 2 Duoの処理能力が生きてくるだろう。もっとも、前述したとおり抜群の静粛性を備えた本機なら、寝ている間にバッチ処理で作業をすませてしまうほうがいいかもしれない。

抜群の完成度――スモールPCのベストバイ候補

 ミニPCの魅力は、設置場所に悩まなくてすむ優れた省スペース性だが、実際に製品を検討していくと静音性に不満を持ったり、性能が振るわなかったりと、必ずどこかに不満点が見つかるものだ。しかし、今回Prime Super Mini 2をさまざまな角度から検証した結果、そのすべてにおいて文句なしの性能を有し、高い完成度を持つ製品であることが確認できた。もちろん、最新のWindows Vista Ultimateが快適に動作するうえに、13万円台で購入できるコストパフォーマンスも特筆に値する。コンパクトなPCを探しているのなら、「Prime Super Mini 2」は必ず候補に入れておくべき1台だと断言する。

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提供:株式会社サードウェーブ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年5月2日