“Perfect Motion”でさらなる高みへ――BenQ HDMI搭載24インチワイド液晶「FP241WZ」(2/2 ページ)

» 2007年04月27日 10時00分 公開
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黒画面挿入で動画の表示性能が向上、PC接続でのドットバイドット表示にも対応

 FP241WZの大きな強化点の1つは、「Perfect Motion」という新機能を搭載したことだ。Perfect Motionでは、AMA技術により中間階調の応答速度を高めつつ、表示フレームの間に「黒画面」を挟み込むことで、映像コンテンツやゲームを表示する際の残像感を低減する。家電の液晶TVではおなじみの技術なので、ピンと来る人も多いだろう。とはいえ、PC用の液晶ディスプレイでは採用例がほとんどない技術で注目度は高い。

 Perfect Motionの強度は、右側面に設けられた専用のボタンによって、OSDのメニュー操作を経由せずに3段階で調整可能だ。ちなみにPCの静止画でPerfect Motionを有効にすると、特に最高の強度だと輝度が落ちて画面のちらつきを感じる。動画やゲームを表示するときだけ、自分の目に合った強度で使うのがよいだろう。

右側面には縦一列に操作ボタンが並んでいる(写真=左)。Perfect Motionは0(オフ)、1(弱)、2(中)、3(強)の設定が可能(写真=右)

 残像の感じ方は人によってかなり違うのだが、Perfect Motionは非常に効果的だ。Perfect Motionを無効、最低強度、中間強度、最高強度と切り替えながら、サッカー映像を視聴してみたところ、意外と大きな差が見て取れた。選手やボールが高速で動くときの残像感が分かりやすい。また、テロップのスクロールや、ゲームのキャラクターなどの高速移動でも、Perfect Motionの有効と無効の差を感じられる。ゲームの場合、背景が動くときの残像感が減るのも大きな利点だろう。

 もう1つの強化点は、スケーリング機能の向上だ。WUXGA未満の解像度を表示するとき、フルスクリーン拡大、アスペクト比を保持したままでの拡大、ドットバイドット表示の3パターンが選べるようになった。この機能も、やはりゲームをプレイするときに便利だ。PCでのドットバイドット表示に関しては、1024x768ドット(XGA)、1280×1024ドット(SXGA)、1600×1200ドット(UXGA)といった標準的なスクエア解像度は、問題なくドットバイドットで表示できた。

WUXGAに満たない低解像度の表示方法は、フルスクリーン拡大となる「全画面」(写真=左)、アスペクト比を保持したままでの拡大となる「縦横比」(写真=中央)、ドットバイドット表示となる「1:1」(写真=右)の設定が選択できる

 なお、ドットバイドット表示はPC入力のみの対応で、AV入力の場合は画面の上下/左右を数%カットした表示になる。とはいえ、今回いくつかのAV機器やゲーム機を接続してみたが、大きな不都合を感じる場面はなかった。コンテンツにもよるが、AV機器やゲーム機の表示はアスペクト比を保持した拡大の設定が向いていると感じた。720pの映像をアスペクト比保持で拡大してみたところ、とてもスムーズにスケーリングされ、Perfect Motionとの併用で快適に視聴できた。また、1080iの映像入力もきちんと表示できた点は特筆したい。

4つの画質モードをOSDで切り替え可能

 OSDを操作するボタン類は右側面に集中している。設定の手順は、メニューボタンでOSDを呼び出し、上下のボタンで設定カテゴリーの選択、Enterボタンで設定カテゴリーの決定だ。さらに、上下のボタンとEnterボタンで設定項目を決めて、上下のボタンで数値や設定を変更する。

画質の設定メニューは、輝度、コントラスト、鋭さ、カラー設定の項目をそろえている

 主な設定項目は、輝度、コントラスト、鋭さ(シャープネス)、カラーだ。カラーは色温度の設定で、標準、薄青、薄赤、ユーザー(RGBバランス)から選択できる。画質モード(画像モード)は4種類が用意されており、スタンダード、ムービー、ダイナミクス、フォトだ。輝度とコントラスト、画質モード、Perfect Motionの強度、映像入力の切り替えは、OSDを呼び出さなくても、それぞれに対応したボタンから直接変更できる。

 画質モードは、入力系統ごとに設定値を記憶してくれる。それぞれの入力系統でよく使う画質の設定を保持しておけるため、さまざまな用途に使いやすいだろう。なお、画質モードにおける輝度やコントラスト比の設定は共通だ。例えば、PC入力のDVI-DとD-Subの両方で「スタンダード」モードを使う場合、仮にDVI-D側で輝度やコントラスト比を変更すると、D-Subに切り替えても同じ設定となる。

写真左から、スタンダード、ムービー、ダイナミクス、フォトの表示。スタンダードは黒から白まで滑らかな階調表現を実現する。ムービーやダイナミクスでは明暗差を強調して、メリハリがついた表示となる

パーソナルユースで使うPC&AVのメインモニターに最適

 衝撃的なデビューを飾ったFP241Wから約半年、その上位機種となるFP241WZもそれに劣らずインパクトがある製品だ。BenQの直販価格こそFP241Wの9万9800円に対して、FP241WZでは12万9800円と高いが、機能や画質の向上はそれに十分見合うものと言える。

 HDMIをはじめとする豊富なAV入力、Perfect Motionによる高い動画再生能力など、個人で使うPC&AVのメインモニターにうってつけだろう。PC、AV機器、ゲーム機などのディスプレイが1台でまかなえるという利便性と省スペース性も大きなポイントだ(接続機器によってはセレクターが必要な場合もあるだろうが)。解像度もWUXGAなので、フルHD解像度(1920×1080ドット)の映像表示はもちろん、Windows Vista環境でも快適に使える。

 なお、FP241WZと同時に「FP241WJ」という新モデルも登場している。こちらはPerfect Motionを持たないが、それ以外のスペックはFP241WZと共通であり、価格が9万9800円と安い。こちらはFP241Wの直接の後継機で、価格が据え置かれた。動画やゲームを気軽に楽しむユーザーは、コストパフォーマンス重視でFP241WJを検討するのもよいだろう。

FP241WZの主なスペック
パネルサイズ 24インチワイド
表示エリア(H×V) 518.4×324.0ミリ
画面解像度 1920×1200ドット
最大発色数 約1677万色
画素ピッチ 0.270×0.270ミリ
水平周波数 31〜83kHz
垂直周波数 56〜76Hz
視野角 上下178度/左右178度(コントラスト比5の場合)
輝度 500カンデラ/平方メートル
コントラスト 1000:1
応答速度 16ms(GTG 6ms)/MPRT12ms
PC入力端子 DVI-D、D-Sub
ビデオ入力端子 HDMI、コンポーネント、S-Video、コンポジット
USB USB 2.0×3
音声入力端子
ヘッドフォン端子
チルト角度 前5度/後20度
スイベル角度 左45度/右45度
高さ 上下150ミリ
ピポット対応
VESAアームマウント規格 100×100ミリ
電源 本体内蔵
消費電力 最大95ワット/待機時約1ワット
本体サイズ 567(幅)×248(奥行き)×474.2(高さ)ミリ
重量 約10.6キロ
主な付属品 アナログRGBケーブル、DVIケーブル、USBケーブル、電源ケーブル、ドライバCD-ROM、ピボットソフトウェアなど

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年5月27日