6画面“5760×2160”ディスプレイで圧倒的戦力を手に入れるゲームが、仕事が、トレードがはかどる!(3/6 ページ)

» 2013年07月09日 10時00分 公開
[ITmedia]
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ステップ1――6画面ディスプレイ環境に必要な機材をそろえよう

 まずは6画面ディスプレイ環境の構築に必要な機材をピックアップしよう。

(1)液晶ディスプレイ×6台

EIZOの23型フルHD液晶ディスプレイ「FlexScan EV2336W」。EIZOダイレクトでの直販価格は3万7800円だ

 当然ながら、液晶ディスプレイは6台必要だ。どのような画面サイズと解像度を選ぶかは、設置可能なスペースと予算による。6台を並べると少し遠目から画面を見ることになるため、21.5型フルHDのように表示が細かい(画素密度が高い)ディスプレイより、フルHDでも画面サイズが大きめの製品のほうが見やすい。

 フレームが細い「狭額縁」の製品を選ぶと、並べたときに画面間のノイズが少なく、視点移動がスムーズに行える。画面の表面仕上げは、反射や映り込みが少ないノングレア(非光沢)がよいだろう。

 また6台並べた場合の視認性を考えると、視野角が広いIPS方式やVA方式のディスプレイがおすすめだ。低価格なTN方式のディスプレイは視野角が狭く、正面から見ていても上下左右に並べた画面のコントラストや色味が崩れ、見づらくなってしまう。6画面でコントラストや色味をキチッとそろえたいならば、画質面で信頼性の高いディスプレイを1モデルに絞り、同一製品を6台まとめて導入するのがベターだ。

 詳しくは後述するが、ディスプレイの入力系統にも注意したい。今回のように6画面ものマルチディスプレイ環境を構築する場合は、DVI-DやHDMIより、DisplayPort入力を搭載した製品が便利だ。3画面超のマルチディスプレイ環境を想定したグラフィックスカードは、DisplayPortやMini DisplayPortの採用例が多いからだが、変換アダプタ経由でDVI-Dに接続する手はある。

 以上の条件を満たす液晶ディスプレイとして、今回はEIZOの「FlexScan EV2336W」を6台用意した。IPS方式でノングレアの23型フルHD液晶パネルを狭額縁に内蔵し、業界標準のsRGB色域を再現できるsRGBモード、DisplayPortとDVI-D、D-Subの3系統入力に対応するなど、マルチディスプレイに適した特性を多数備えている。目が疲れにくい明るさに自動調整する機能や、紙に似た柔らかな見え方を再現できるPaperモードにも注目だ。

(2)ディスプレイアーム×6台ぶん

サンコーの支柱取り付け型ディスプレイアーム「4軸式デュアルモニタースタンド」。サンコーレアモノショップでの直販価格は7980円だ(3台で合計2万3940円)

 6台のディスプレイをすき間なく並べて細かく位置調整するには、ディスプレイアームが必須だ。ディスプレイアームにもさまざまな製品があるが、今回のように3画面ずつ2段に並べる場合は、縦方向に画面を並べられる支柱取り付けタイプなどが扱いやすい。2画面や4画面、6画面を同時に接続可能なディスプレイアームも存在するが、取り付けるディスプレイの画面サイズや総重量に対応できるかどうか注意が必要だ。

 ディスプレイアームの液晶ディスプレイ取り付け部には、VESA規格に準拠した75×75ミリや100×100ミリのネジ穴がある。あらかじめ、ディスプレイ側がこれらのVESA規格に対応し、ディスプレイアームを装着できる仕様か確認しておく。また、ディスプレイアームをデスクに取り付ける方法についても、デスク側が可能な構造か調べておこう。

 今回はサンコーの支柱取り付け型ディスプレイアーム「4軸式デュアルモニタースタンド」を3台用意し、それぞれに2台ずつのディスプレイを取り付け、計6台を並べて利用する。

(3)6画面出力に対応するデスクトップPCとグラフィックス環境

サードウェーブデジノス(ドスパラ)の6画面対応デスクトップPC「Raytrek MD-6」。近日発売の予定で、ドスパラの販売価格は16万9980円の見込み

 6画面のフルHD映像出力に対応するPCには、PCI Express x16仕様のグラフィックスカードを装着できるデスクトップPC(主にタワー型)が必要だ。

 1台のデスクトップPCで6画面の映像出力を実現する方法は、大きく2パターンに分かれる。1つはCPU/チップセット内蔵のグラフィックス機能とグラフィックスカードを組み合わせる方法、もう1つはグラフィックスカードのみ(1枚もしくは複数枚を装着)で実現する方法だ。現在、NVIDIAのグラフィックスカード1枚で最大4画面、AMDのグラフィックスカード1枚で最大6画面まで映像出力が行える(映像出力の種類や数は製品による)。

 自作PCユーザーならば、PC本体のマルチディスプレイ環境構築も苦にならないだろうが、多くのPCユーザーにとってグラフィックスカードの選択や増設はハードルが高い。そもそも一般的なノートPCや液晶一体型デスクトップPCでは、グラフィックスカードを着脱できず、6画面の映像出力に対応するのが困難だ。そこで、最初からマルチディスプレイ対応をうたったデスクトップPCを導入してしまうのも賢い選択だろう。

 今回はサードウェーブデジノス(ドスパラ)の6画面対応デスクトップPC「Raytrek MD-6」(近日発売)を用意した。「NVIDIA NVS 510」のグラフィックスカードで4系統のDisplayPort出力(Miniポート)を行いつつ、CPUのCore i7-4770Kが内蔵するグラフィックス機能「Intel HD Graphics 4600」で2系統の映像出力(DVI-D、HDMI→DVI-D変換で接続)も行うことで、合計6画面のマルチディスプレイに対応した構成だ。

 さらに、1枚で6系統ものDisplayPort出力(Miniポート)が行えるグラフィックスカード「VTX3D VX7870 2GBD5-6D」(マスタードシード取扱い)も別途用意した。GPUに「AMD Radeon HD 7870 GHz Edition」を採用し、AMD Eyefinityテクノロジーによる6画面表示に対応している。2スロット占有タイプのカードで、電源コネクタは6ピン×2が必要、電源ユニットは500ワット以上が推奨となる点に注意したい。

「NVIDIA NVS 510」はロープロファイルの小型グラフィックスカードで、低消費電力ながら4系統のMini DisplayPort出力に対応する(写真=左)。カード単体での実売価格は4万円台後半だ。「AMD Radeon HD 7870 GHz Edition」を搭載した「VTX3D VX7870 2GBD5-6D」は、NVIDIA NVS 510より3D描画性能が高いグラフィックスカードで、6系統のMini DisplayPort出力を1枚で実現できる(写真=右)。カード単体での実売価格は3万円強だ

(4)PCとディスプレイを接続するケーブル類

VTX3D VX7870 2GBD5-6Dには、Mini DisplayPort→DisplayPort変換アダプタが3つ、Mini DisplayPort→DVI-D変換アダプタが3つ付属していた

 PCとディスプレイを接続するケーブル類も忘れずに用意しておく。グラフィックスカードやディスプレイにケーブル類が付属している場合も多いが、6画面のマルチディスプレイ環境では6本のディスプレイケーブルと電源ケーブル、場合によっては映像端子の変換アダプタも必要だ。

 今回用意したNVIDIA NVS 510はMini DisplayPort→DisplayPort変換アダプタが4つ付属、VTX3D VX7870 2GBD5-6DはMini DisplayPort→DisplayPort変換アダプタが3つ、Mini DisplayPort→DVI-D変換アダプタが3つ付属していたため、これらを利用して接続した。

 ディスプレイ用の電源ケーブルとDVI-DケーブルはFlexScan EV2336Wに付属していたため、別途用意したのは4本のDisplayPortケーブルと、HDMI→DVI-D変換ケーブル(CPU内蔵グラフィックスによるHDMI出力を利用した場合)となる。

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提供:EIZO株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年7月22日

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