オフィスユースとなると、設置スペースも気になるところだが、EV2785の本体幅はわずか611.4mmに収まっているため、幅や奥行きで制約があるオフィスのデスクでもノートPCとの併用や2台のディスプレイを使ったマルチディスプレイで利用しやすい。そのコンパクトなサイズを実現できた秘密は、EIZOが「フレームレスデザイン」と呼ぶ超ナローベゼルのパネルフレームだ。
フレーム部分はわずか1mm程度で、非表示部分を合わせても7mmほどだ。OSDメニューの操作ボタンを内蔵するパネルの下端でさえ13mmほどに抑えているのには驚かされる。しかも、フレームの外側は突出した部分がなくフラットに仕上げているため、マルチディスプレイで並べた場合でも接合部が目立たず、違和感なく使用できる。
本体のデザインも秀逸だ。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色で、オフィスの雰囲気にあわせて色を選べるほか、各種ケーブルも本体色と同じものを用意している。さらにスタンドはネックの部分がケーブルホルダーを兼ねているため、ケーブルが取り散らかることがない。設置スペースだけでなく、デスク周りもスタイリッシュに整えられる。
調整範囲と安定性、省スペースのすべてを追求した新機構のスタンドも目を引く。3つのパーツが個別に可動するこのスタンドは、EV2780と比較して台座直径が約15mm削減され、昇降範囲は177.9mm、チルト角は上35度/下5度、スウィーベルは344度、さらに縦回転も可能と可動範囲は非常に広い。自分の姿勢にあった画面位置に無段階で調整できるため、長時間の作業でも疲れにくく、縦に長いWebページやフライヤーのデザインを縦画面で確認したり、ノートPCとパネル位置を合わせるのもさっとできる。
小規模なデザイン事務所などでは、作業場と応接間を兼ねる場合が多々あるが、こうした業種ではオフィスの景観は“ビジネスの一部”とさえ言える。デスク周りをすっきりと見せ、センスのいいオフィスを演出するのにも貢献してくれるはずだ。
さて、これまでモバイルノートPCだけで仕事を済ませていた人に、作業効率をアップできる外部ディスプレイとの併用をお勧めする、という企画の性格上、ワンポイントでの利用シーンばかりを紹介してきたが、もちろんEV2785は常用のディスプレイとしても優れている。特に長時間のVDT作業(Visual Display Terminals)によって、心身への負担が問題になりがちな現代では、スタッフの作業環境や健康管理は大きな課題の1つだ。
そうした面でもFlexScan EV2785は、LEDバックライト由来のフリッカーをなくす「EyeCare調光」や、ブルーライトを低減する「Paperモード」など、ユーザーの健康に配慮した機能を従来機からしっかりと継承している。
また、環境光に合わせて輝度を調整する「Auto EcoView」は、環境照度への追従性を上げ、より滑らかに輝度を調整するアルゴリズムに刷新。目の負担をさらに軽減できるようになった。これらの機能により、ディスプレイと長時間向かい合うユーザーも、ほとんど手間をかけることなく、身体への負担を軽減できる。
加えて、作業環境を改善していくという視点では、ディスプレイをより快適に活用するための無償ソフト「Screen InStyle」が用意されているのも見逃せない。使用アプリケーションに応じてカラーモードを動的に変更するオートカラーモードや、時刻に合わせてブルーライトを自動制御するサーカディアン調光の設定、また、マルチディスプレイ環境で表示設定および電源オン/オフを一括操作する機能などが利用できる。さらに機器管理者向けソフトウェア「Screen InStyle Server」を使えば、管理下にある複数台のディスプレイの使用状況をブラウザ上で把握し、遠隔から省電力設定などを一元管理できる。
以上のようにFlexScan EV2785は、“新しい働き方”にぴったりとマッチするディスプレイであることがお分かり頂けたかと思う。もし仕事にノートPCを使っていて、画面の狭さが理由で思うように仕事が進まないと感じているのなら、FlexScan EV2785の導入を検討してみてはいかがだろうか。現在の環境で最新規格のUSB Type-Cによる利便性を今すぐ享受できなくても、将来に渡って長く使うことを考慮すれば、先行投資として間違いのない選択だ。もちろん、長期の5年間保証や、修理中の無償貸し出し、購入後半年間の無輝点保証など、EIZOらしい手厚いサポートは健在。新しい時代の新しいオフィス用ディスプレイとして、FlexScan EV2785に是非注目してほしい。
さて、次回はFlexScan EV2785をはじめとする複数台のディスプレイを編集部に導入して、実際に働き方が変わるのか、どう変わっていくのか、より具体的な事例をリポートしていこう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年10月28日
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