ニュース
ウィルコム、「Atom」搭載のVistaマシンを開発――次世代PHSにも対応
ウィルコムは、インテルの省電力CPU「Atom」を採用したシャープ製Vista搭載端末の開発を発表した。次世代PHSにも対応した“革新的な製品”であり、4月下旬に正式発表、6月の提供を目指す。
ウィルコムは3月3日、インテル製のモバイルインターネットデバイス(MID)やネット対応低価格デバイス向け省電力プロセッサ「Atom」(コードネーム:Silverthorne、Diamondville)を搭載し、OSにWindows Vistaを採用するシャープ製のモバイルコミュニケーションマシンの開発を発表した。6月の提供を予定している。
この端末は、移動体通信と有線通信を融合するFMC(Fixed Mobile Convergence)との高い親和性を持ち、同社の次世代PHSサービスによるワイヤレスブロードバンド利用も視野に入れた「革新的な製品」(ウィルコム)だという。また、全国99.3%をカバーする現行PHSのエリアにおいても定額料金で通信が行え、モバイルコミュニケーションの利便性が大きく向上する。プラットフォームには、「Centrino Atom」(コードネーム:Menlow)と呼ばれる、Atomとグラフィックス統合型の省電力チップセット、ワイヤレスチップを含む超小型PC向けプラットフォームを採用すると思われる。
ウィルコムのシャープ製モバイルコミュニケーションマシンの特徴は以下の通り。
- インテルが次世代モバイル機器向けに開発を進めている最新CPU「Atom」を搭載し、高い処理性能と低消費電力の両立を実現
- マイクロソフトの最新OS「Windows Vista」を採用し、幅広いアプリケーションとの連携やネットワークサービスの利用が可能
- シャープの高精細ワイド液晶を搭載し、モバイル端末でありながらWindows Vistaがフルに楽しめる
ウィルコムは、4月下旬に記者発表会を開催する予定。音声通話機能の有無や発売時期、仕様・外観、そして同社スマートフォン「W-ZERO3」シリーズとの関係などがこの発表会で明らかになる。
関連記事
- Intel、モバイル省電力CPUの新ブランド「Atom」発表
コードネームで「Silverthorne」「Diamondville」と呼ばれていたプロセッサは「Intel Atom」となり、「Menlow」プラットフォームは「Intel Centrino Atom」になる。 - CESで「Menlowマシン」をプチプチしました──東芝編
2007年のCESで「OQOをプチプチ」していたPC USERの記者が、2008年のCESでは「Menlow」マシンで喜んでいるらしい。 - 北京を旅するなら「Menlow」をお供に──Intel CEOのCES基調講演
Intelの基調講演と聞くと「技術的優位性を力強くアピール」するイメージが強いが、デジタル家電の祭典であるCESでは「分かりやすくて面白い」内容で聴衆を楽しませてくれた。 - CESで「Menlowマシン」をプチプチしました──「韓国」「中国」「台湾」編
2008年のCESでMenlowマシンをプチプチ(ソフトウェアキーボードなので正しくは“ペタペタ”)してニヤニヤしていた記者は東芝だけでは「満腹」にならなかったようだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.