新型MacBookでWindows XPを走らせた:まずはXPで(2/2 ページ)
アルミ削りだしの“ユニボディ”に身を包んだ新型MacBook。早速、新モデルのパフォーマンスを計測した。ただしWindows XPで。
まずはプロパティ画面をチェック
ベンチマークテストの前に、Windows XP環境下でのシステムプロパティやデバイスマネージャ画面などを確認していこう。
CPU-Zを使ってCPUを見てみると、45ナノメートル製造プロセスのPenrynコア(開発コード名)、FSBは1066MHz、2.0GHz駆動で3Mバイトの2次キャッシュを備えたCore 2 Duo P7350と認識されているのが分かる。PC3-8500対応の2Gバイトメモリ(1Gバイト×2)は、評価機ではサムスン製が採用されていた。メモリはDDR2 SDRAMからDDR3 SDRAMとなり、動作電圧が1.8ボルトから1.5ボルトに引き下げられた。
気になるマルチタッチトラックパッドは、「Boot Campコントロールパネル」の「トラックパッド」で1本指の操作(タップでクリック、ドラッグ操作、ドラッグ維持)、2本指の操作(右クリック)が設定できるだけで、Mac OS X上での多彩な動作は行えないようだ。
“穴”がなくなり、総合性能は大きく向上
それでは最後に、PC USERで定番のベンチマークテストの結果を見てみよう。今回は発売されたばかりのPCソフト「銀河英雄伝説」(バンダイナムコゲームス)の体験版を兼ねた「銀河英雄伝説ベンチマークソフト」の値も加えている。また、PCMark05では比較の意味で前ラインアップのMacBook(MB403J/A)と初代MacBook(MB403J/A)の結果もグラフに追加した。ただし、両モデルともWindows XP(SP2)でのスコアとなるので、厳密な意味での比較ではない点に留意してほしい。
先代のMacBook(MB403J/A)はCPUが2.4GHz駆動のCore 2 Duo(Penryn)で2次キャッシュは最新モデルと同じ3Mバイトだが、FSBは800MHz、メモリは2Gバイト(1Gバイト×2)、チップセットはIntel GM965 Expressだ。一方の初代MacBookはCPUがCore Duo 2.0GHz(Yonah)でFSBは667MHz、メモリは512Mバイト、チップセットはIntel 945GM Expressとなる。
まずPCMark05を見てみると、これまでのインテルの統合チップセットで決定的な“穴”となっていたGraphicsの値が大きく改善しているのが分かる。さすがにCPUやメモリは動作クロックが2.4GHzと高いMacBook(MB403J/A)に抜かれているが、総合スコアは2.0GHz駆動の新型MacBookが4429、MacBook(MB403J/A)が3381と大きく引き離しており、トップに立っている。それは3DMark06のスコアにも現れており、従来は3ケタ止まりだった総合スコアが2179と躍進した。ただし最新の3Dゲームをするには心もとない値であり、ゲームタイトルによってはグラフィックスの設定を落とす必要があるだろう。もっとも、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアはHighで5724と、公式サイトのガイドラインによれば「とてとてPC」に相当するもので、この程度のタイトルなら快適にプレイできるといえる。
銀河英雄伝説ベンチマークは、デフォルト設定で3019と「オフラインモードであれば、ほぼ問題なく銀河英雄伝説のプレイが可能」なレベルにあった。最も重い設定で1498と「銀河英雄伝説の動作保障ができません」だったが、設定次第では「オフライン・オンラインモードともに、問題なく銀河英雄伝説のプレイが可能」な値も実現できた。
騒音や発熱については、ベンチマークテスト中は手の触れる部分で40度を上回るのは背面の排気口周辺と左側上部にあるDC入力部分だけで、パームレストは31〜34度程度ですんだ。前モデルでは底面も発熱するため高負荷時はヒザの上で利用するのは難しかったが、本機の場合では排気口部分に注意すればヒザの上でも使えるレベルにあるといえそうだ。なお、冷却ファンの風切り音はアイドル時こそ気にならないが、システムに高い負荷をかけると耳障りなノイズが発生する。あくまで感覚値でしかないが、それでも従来モデルに比べればいくぶん静かになったような印象を受ける。
次回はWindows Vistaを導入して同様のテストを行ってみる予定だ。
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