「Windows 7」のメール移行、“ここ”に注意 「旧PCで行う“事前準備”」編:OE/Windowsメールユーザーは必見!(4/4 ページ)
Windows 7には「標準メーラー」が付属しない。XPのOutlook Express、VistaのWindowsメールユーザーがWindows 7にする場合はどうするか、この乗り換え作業を手順ごとにまとめた。まずは「旧PCで行う“事前準備”」を行おう。
Outlook Express/Windowsメールユーザー向けのメール移行手順
- [1] 旧PCのメール環境を「Windows Liveメール」に移行する
- [2] 「Windows 転送ツール」を準備する
- [3] →「Windows 転送ツール」で旧PCのデータを吸い出す
- [4] Windows 7の新PCに「Windows Liveメール」をインストールする
- [5] 「Windows 転送ツール」で新PCに復元する
[3]「Windows 転送ツール」で旧PCのデータを保存する
では、Windows転送ツールを用いて旧PCのデータを保存しよう。作業の流れは、一時保存に使用する方法を選択(今回はUSBメモリ)し、「次へ」を押して行くだけだ。旧PCにある複数のアカウントのデータをまとめてバックアップできる。
初期状態でInternet Explorerのお気に入り、クイック起動設定、デスクトップ上のデータ、マイドキュメント、マイピクチャ、マイミュージック、マイビデオ、一部プログラムの設定、Windows設定などがバックアップ候補として選択されている。今回実行するメールデータの移行であれば、この初期設定のままでOKだ。
ポイント
- メールデータをはじめ、画像や音楽、動画といったエンターテインメント系のデータが大量にある場合は、USBメモリでは容量が足りないかもしれない。この場合は、より容量が多い外付けHDDかネットワーク接続、あるいはUSB転送ケーブルを用いる転送方法を選択することになる。
- バックアップするデータはカスタマイズメニューから任意のフォルダも追加できる。
- プログラムの設定/「i」アイコンにカーソルを合わせると、設定を引き継げるアプリケーションが表示される。OfficeやWindows Live系などマイクロソフト製のアプリケーションが中心だが、インストールしてあるアプリケーションによって設定をそのまま引き継げる場合もある──マイクロソフト製品以外では、例えばQuickTime PlayerやFirefox、Google Picasaなどが示された(Firefox 3.5は、新PCでも同じ設定が引き継がれたことを確認した)。
バックアップにかかる時間は、バックアップデータの総容量とバックアップ先ストレージの転送速度によりけりだ。総容量がギガバイト単位のデータをバックアップするとなると、それ相応──例えばデータを普通にコピーする時と同様──の時間がかかると考えてよいだろう。参考値として、約70Mバイトのバックアップを8GバイトのUSBメモリ(A-DATA製、FAT32フォーマット/連続ライト速度:6Mバイト/秒程度)に行った場合、約20秒かかった。
※追記: FAT32でフォーマットしてあるストレージは、1ファイルあたりのサイズが4Gバイトまでに制限されることに気がついたので再検証した。通常、Windows転送ツールで吸い出した旧PCのバックアップデータは1つのファイルにアーカイブされる仕組みだが、そのサイズが4Gバイトを超える場合は複数のファイルに分割して保存するようだ。分割アーカイブファイルの拡張子は.MIG01、.MIG02……というものになる。このため、FAT32のストレージであっても容量に余裕があれば大丈夫だ。ついでに、同じUSBメモリを用いた約6.5Gバイト分のバックアップに約1時間47分かかった。
これで、旧PCで行う移行のための事前作業は終了だ。後編は、新PCにメール環境を移動する「実作業」を行っていく。
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