パナソニック、堅牢性能を強化した新デザインTOUGHBOOK:今度のタフは65!
パナソニックは、同社の堅牢ノートPC「TOUGHBOOK」の新製品2モデルを発表。ボディデザインとプラットフォームを一新し、保護等級はIP65を実現した。
堅牢性能もプラットフォームも一新
今回登場するTOUGHBOOKはクラムシェルボディの「CF-31」とコンバーチブルモデルの「CF-19」の2モデル。CF-19は同一ボディを用いた4代目となるが、CF-31は新しいボディを採用した。CF-31の出荷開始は11月26日で、価格は45万3180円の予定。CF-19の出荷開始は9月3日で、価格は32万4760円の予定だ。
CF-31は、従来モデルのCF-30から堅牢性能が向上し、JISが定める防じん防水試験で従来のIP54からIP65をクリアする。IP54では、防じん性能が動作を阻害する量の“じんあい”(塵埃)が進入しないレベルから、完全にじんあいが侵入しないレベルとなり、防水性能では、あらゆる方向からの“飛まつ”が動作に影響しないレベルから、あらゆる方向からの“噴流”が動作に影響しないレベルとなる。耐衝撃性能も強化され、非動作時26方向の自由落下試験における高さが、従来の90センチから120センチに増えた。
CF-31は、システムプラットフォームもArrandale世代のCPUを採用するCalpellaに変更された。CPUはTDP35ワットのCore i5-520Mで動作クロックは2.4MGHz、Turbo Boost Technology有効時では最高2.93GHzとなる。従来モデルで採用していた低電圧版(TDP17ワット)のCore 2 Duo SL9300と比べて動作クロックが高く、性能も向上している。チップセットはIntel QM57 Express、無線LANモジュールはCentrino Advanced-N6200(IEEE 802.11 b/g/nに対応)を利用可能など、すべてのプラットフォームが最新世代に一新している。本体搭載のインタフェースも、USB 2.0が4基に増え、映像出力ではHDMIを追加した。また、NTTドコモのFOMA HIGH-SPEED対応のデータ通信モジュールの内蔵も可能になった。
液晶ディスプレイのサイズは13.3型でアスペクト比は4:3を維持。解像度も1024×768ドットと変わらない。ただし、晴天下の屋外利用でディスプレイの見やすさに影響する液晶輝度が、従来の1000カンデラ/平方メートルから1100カンデラ/平方メートルに強化。前モデルで採用された円偏光フィルムはそのまま継承する。ボディサイズは302(幅)×292(奥行き)×73.5(厚さ)ミリ、重さは約3.72キロとなる。
CPUのTDPが従来の17ワットから35ワットに増えたため、ボディ内部の冷却ユニットにPanasonicが独自で開発したアルミダイキャストのファンを組み込んだ。防じん防水性能を確保するため、ファンの回転部分の断面を迷路のようにすることでファンのバイタルパートに水やじんあいが進入しないようにするとともに、ファンをボディに組み込むエリアを密閉した「小部屋」にし、CPUやチップセットなどシステムから発生する熱をヒートパイプでファンのある小部屋に誘導することで、システム部分を外部から完全に隔離している。
ボディ共通ながらプラットフォームと堅牢性能はアップ
CF-19は、従来モデルと同じボディを採用しているが、内部の構成はCF-31と同じく、Calpellaプラットフォームに変更された。CPUはTDP18ワットのCore i5-540UM(1.2GHz、Turbo Boost Technology有効時で最高2GHz)を搭載し、チップセットはIntel QM57 Expressを採用する。無線LANモジュールはCentrino Advanced-N6200、BluetoothもVer.2.1+EDRと強化された。NTTドコモのFOMA HIGH-SPEED対応のデータ通信モジュール内蔵構成も選択可能だ。
本体サイズは271(幅)×216(奥行き)×49(厚さ)ミリ、重さは約2.3キロと従来モデルと同様。液晶ディスプレイのサイズも10.4型で解像度は1024×768ドットと同じだ。タッチパネルを組み込んだコンバーチブルタイプで、液晶ディスプレイを反転させてタブレットPCとしても利用できる。
防じん防水性能は、従来のモデルからIP65準拠と強化されたが、耐衝撃性能は、非動作時26方向の自由落下試験の高さが従来と同じ90センチとしている。
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