デュアルコアAtom搭載、そして、よりコンパクトでより長く──「LaVie Light」:2010年PC秋冬モデル
NECは、「LaVie Light」の新モデル「BL550/CS」「BL350/CW」を発表した。新ボディと最新の「Atom N550」を採用し、バッテリー駆動時間も改善した。
Nシリーズの“デュアルコア”Atomをいち早く搭載
今回登場したLaVie Lightでは、上位機種の「BL550/CS」と下位機種の「BL350/CW」の2モデルが用意される。出荷開始は9月16日で、実売予想価格はBL550/CSが8万5000円前後、BL350/CWが7万円前後。OSはBL550/CSで32ビット版 Windows 7 Home Premiumを導入、Microsoft Office Personal 2010も用意する。一方、BL350/CWでは、OSが32ビット版 Windows 7 Starterで、Microsoft Office Personal 2010は2年間ライセンス版となる。
上位機種のBL550/CSでは、インテルのNetbook向けAtom 「N」シリーズで最新のデュアルコアモデルとなる「Atom N550」(1.5GHz)を採用。Hyper-Threading Technologyのサポートでデュアルコアによる4スレッド同時処理が可能になった。また、BL350/CWのCPUもAtom N475(1.83GHz)に変更され、ともに、システムメモリがDDR3-1066と従来モデルから強化された(ただし、動作時のメモリクロックは667MHz)。なお、グラフィックコアはCPUに統合されたGMA 3150を利用する。
液晶ディスプレイのサイズは10.1型ワイド。解像度は、BL550/CSで従来の上位モデルと同じ1366×768ドットだが、BL350/CWも1366×768ドットと従来の下位モデルから強化した。バッテリー駆動時間は「Lバッテリー」を標準で搭載するBL550/CSで約10.1時間(従来モデルでは約8.4時間)、「Mバッテリー」を標準で搭載するBL350/CWで約5.1時間(従来モデルで約4.1時間)と、こちらも改善された。
メモリ容量はBL550/CSが2Gバイト、BL350/CWが1Gバイト。どちらのモデルもチップセットはIntel NM10 Expressを搭載する。データストレージはBL550/CSが容量320GバイトのHDD(Serial ATA、5400rpm)、BL350/CWが容量250GバイトのHDDを搭載する。なお、SSD搭載モデルは用意されない。
本体に用意するインタフェースは、3基のUSB 2.0(パワーオフUSB充電機能対応)とUSB Duet専用のmini USB 2.0、アナログRGB出力、そして、SDメモリーカードスロット(SDHC、SDXC対応)と従来モデルとほぼ共通する。ネットワークは100BASE-TX対応の有線LANとIEEE 802.11 a/b/g/nの無線LAN、そして、モバイルWiMAXがBL550/CSとBL350/CWで標準搭載される。
また、従来モデルから導入されているUSB Duet(専用のUSBケーブルで2台の対応PCを接続して、2台目のPCに搭載されているデータストレージを1台目のPCから外付けストレージとして利用する)と、Luiリモートスクリーン(Luiサーバ機能を運用しているPCに対してクライアントPCとして接続できる)機能が、新モデルでもサポートされる。
コンパクトになった新ボディは自己修復が可能
BL550/CS、BL350/CWともに、デザインを一新した新ボディを採用する。サイズはBL550/CSが253(幅)×194.5(奥行き)×25.7〜44.9(厚さ)ミリ、BL350/CWが253(幅)×194.5(奥行き)×25.7〜27.7(厚さ)ミリと、フットプリントが従来モデル(BL530/ASで258(幅)×212.6(奥行き)×27.5〜36.9(厚さ)ミリ)から13%削減された。重さも、BL550/CSで約1.22キロ、BL350/CWで約1.06キロとそれぞれ軽くなっている。キーボードにはアイソレーションタイプを導入、キーピッチも従来の17ミリから19ミリへ拡大したほか、パームレストパネルにはディプル加工を施して指紋を付きにくくしている。
新デザインボディの表面には、2007年に登場したLaVie Jから導入されている「スクラッチリペア」を取り入れている。スクラッチリペアは、弾力のある塗装面によって、すり傷を“自己修復”する。さらに、IMF(In Mold Forming)によるフィルム一体成形技術を取り入れることで、従来のIMR(In Mold Roller)ではできない、フィルムの厚みを生かした色表現が可能な加飾技術を利用している。加えて、UVプリントによって立体感のある千鳥格子パターンが天面に施された。
従来モデルでは4色展開だったカラーバリエーションは、いずれも新色となる「プラバーレッド」「プラバーホワイト」「プラバーブラック」の3色展開となった。デザインコンセプトは「Casual & High-Grade」で、高級感を演出するために、本体に搭載された機能ボタンにはメッキパーツを使い、ミラーインクによるNECロゴをあしらっている。
LaVie Light店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
LaVie Light | BL550/CS6R (プラバーレッド) | Netbook | デザイン一新、CPU強化 | Atom N550(1.50GHz) | 2048MB (DDR3) | 320GB | 32ビット版 7 Home Premium | 8万5000円前後 |
BL550/CS6W (プラバーホワイト) | Netbook | デザイン一新、CPU強化 | Atom N550(1.50GHz) | 2048MB (DDR3) | 320GB | 32ビット版 7 Home Premium | 8万5000円前後 | |
BL550/BS6B (プラバーブラック) | Netbook | デザイン一新、CPU強化 | Atom N550(1.50GHz) | 2048MB (DDR3) | 320GB | 32ビット版 7 Home Premium | 8万5000円前後 | |
BL350/CW6R (プラバーレッド) | Netbook | デザイン一新、ディスプレイ強化 | Atom N475(1.83GHz) | 1024MB (DDR3) | 250GB | 32ビット版 7 Starter | 7万円前後 | |
BL350/CW6W (プラバーホワイト) | Netbook | デザイン一新、ディスプレイ強化 | Atom N475(1.83GHz) | 1024MB (DDR3) | 250GB | 32ビット版 7 Starter | 7万円前後 | |
BL350/CW6B (プラバーブラック) | Netbook | デザイン一新、ディスプレイ強化 | Atom N475(1.83GHz) | 1024MB (DDR3) | 250GB | 32ビット版 7 Starter | 7万円前後 |
LaVie Light店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
LaVie Light | BL550/CS6R (プラバーレッド) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | ─ | CPU統合 | Office Personal 2010 | 約1.22キロ(Lバッテリー標準) |
BL550/CS6W (プラバーホワイト) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | ─ | CPU統合 | Office Personal 2010 | 約1.22キロ(Lバッテリー標準) | |
BL550/BS6B (プラバーブラック) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | ─ | CPU統合 | Office Personal 2010 | 約1.22キロ(Lバッテリー標準) | |
BL350/CW6R (プラバーレッド) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | ─ | CPU統合 | Office Personal 2010(2年版) | 約1.06キロ(Mバッテリー標準) | |
BL350/CW6W (プラバーホワイト) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | ─ | CPU統合 | Office Personal 2010(2年版) | 約1.06キロ(Mバッテリー標準) | |
BL350/CW6B (プラバーブラック) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | ─ | CPU統合 | Office Personal 2010(2年版) | 約1.06キロ(Mバッテリー標準) |
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