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静かな週末、半休の秋葉原古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

3月11日昼過ぎに発生した地震とその後の広域に渡る電力不足の影響で、アキバは前例がないほど静かな週末を迎えた。それでも、破損したパーツの買い替えなどで足を運ぶユーザーの姿も。

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8コア対応(?)のSocket AM3+マザーと、Radeon HD 6990カードがデビュー!

 マザーボードはAMD系にも話題性の高いモデルが登場している。ASRockのAMD 890GXマザー「890GM Pro3 R2.0」で、価格は1万2000円弱だ。PCI Express x16スロットを1基備えるmicro ATXサイズのマザーボードで、ソケット形状が「Socket AM3+」となっているのが特徴だ。現在AMD系で主流の「Socket AM3」は白いソケットを採用しているが、890GM Pro3 R2.0はほぼ同じ形状の黒いものを載せている。現行のSocket AM3対応CPUを組み込めるうえ、今年中旬の登場がウサワされている新CPUにも対応する仕様だ。

 入荷したドスパラ パーツ館は「パッケージの裏側に8コアCPUをサポートすると書かれています。私の口から詳しいことは言えませんが、今後登場するCPUの仕様を伝えている気もしますね」と濁しながら説明してくれた。890GM Pro3 R2.0の売れ行き自体はまだ目立つほどではないというが、「これから徐々にSocket AM3+対応マザーが出てくると思います。そうしてマザーの環境が整ったところで、新たなCPUがデビューするのがよい流れですよね」とのことで、長い目でみたヒットを期待している様子だった。

ASRock「890GM Pro3 R2.0」。パッケージの裏側に「Supports AM3+ Socket, 8-Core CPU Ready」と書かれている

 AMD系でもう1つ話題を集めたのは、Radeon 6000ファミリーの最上位GPUとなる「Radeon HD 6990」を搭載したグラフィックスカードだ。Sapphireの「HD6990 4G GDDR5 PCI-E DVI-I」で、価格は7万8000円前後から8万5000円前後となる。

 Radeon HD 6990は「HD 6970より若干低め」(フェイス秋葉原本店)のデュアルGPUをセットで使う仕様で、標準カードは8ピンの補助電源コネクタを2基備えており、ピーク時の消費電力は375ワットとなる。4GバイトのGDDR5メモリを搭載し、カード長は30センチ強だ。外部出力は1基のDVIと4基のmini DisplayPort。

 入荷数が少数のため、発売日に売り切るショップもみられたが、街全体では様子見のユーザーが多いという。ツートップ秋葉原本店は「保証外でオーバークロック用のスイッチを搭載していますが、省電力がすでにPCI Express x16の標準上限を超える仕様なので、一部のゲーマー向けマザーでないとそのOC性能が発揮できないんですよね。カードも長いですし」と、導入の難しさを指摘する。

 また、某ショップは「NVIDIAからもしばらく後に、最上位のGeForce GTX 590が登場するとウワサされていますし、それが出たあとに性能をみて選ぶという人が多い気がします」と話していた。

Sapphire「HD6990 4G GDDR5 PCI-E DVI-I」。CrossFireブリッジの付近にオーバークロック用のスイッチが封印されており、開放すると最大450ワットを要求する仕様となる

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