「ようやく本命が出てきましたね」と言われた新製品たち:古田雄介のアキバPickUp!(1/2 ページ)
ATXで映像出力搭載のギガバイト製Z68マザーや、2万5000円前後でリード最大500Mバイト/秒のSSDなど、価格と機能、性能からヒットを予感させるパーツが電気街をにぎわせている。
Z68マザー「GA-Z68X-UD3H-B3」とSATA3 SSD「Solid 3」が注目株!
先週、ギガバイトからZ68マザー「GA-Z68X-UD3H-B3」が登場した。価格は1万9000円弱で、在庫は潤沢だ。GA-Z68X-UD3H-B3は、同社のATXサイズのZ68マザーで初めてSandy BridgeのGPUを使った映像出力に対応するモデル。これまで同社が投入しているATXサイズのZ68マザーは、最上位の「GA-Z68X-UD7-B3」(3万4000円前後)と「GA-Z68X-UD5-B3」(2万6000円前後)、「GA-Z68X-UD4-B3」(2万1000円前後)の3種類だが、すべて映像出力端子を備えていなかった。価格も従来の3モデルより低く、初入荷から好調な売れ行きを予想するショップが多かった。
フェイス秋葉原本店は「Z68はH67とP67の機能が両方使えるのが魅力ですから、やっぱり映像出力がないともったいないですよね。特にGA-Z68X-UD3H-B3は、アナログRGBとDVI、HDMIに加えてDisplayPort出力にも対応しています。全メーカーを通しても珍しいほどの充実ぶりなので、注目している人は多いでしょう。ようやく本命が出たという感じです」と評価していた。
実際、ハイエンド構成のマシンを組む際も、グラフィックスカードとオンボードの映像出力を両方使って、3画面以上のマルチディスプレイ環境を構築するユーザーも少なくないとか。
そうした“本命”候補の新製品はストレージ関連にもみられた。複数のショップでヒットを期待されていたのは、OCZのSATA 3.0対応SSD「Solid 3」シリーズだ。120Gバイトと60Gバイトタイプが出回っており、価格は順に2万5000円前後と1万4000円弱となる。
Solid 3は、すでに出回っている「Vertex 3」や「Agility 3」の下位シリーズの位置付けで、コストパフォーマンスに優れている。ただし、転送速度は2ラインアップともにリード最大500Mバイト/秒、ライト最大450Mバイト/秒と速い。
パソコンショップ・アークは「コントローラーは上位と同じSandForce SF-2281を採用しています。上位と比べてランダム速度は遅めですが、価格を考えると十二分に速いモデルといえますね。価格もSATA 2.0タイプと大差ないので、かなりヒキがあるんじゃないかと思っています」と話していた。
また、現状でSSDの本命メーカーの1つとなっているインテルからも新製品が登場している。4月に登場した「320」シリーズの新パッケージで、同社のデータ移行ソフトやSATA-USB 3.0変換ケーブル、シリコンケース、マウンタなどを付属している。ラインアップは600Gバイトと300Gバイト、160Gバイト、80Gバイト、40Gバイトの5種類。価格は順に10万円前後、5万円前後、2万8000円前後、1万7000円弱、9000円前後だ。これまでのリテールパッケージの付属品を拡充しており、従来シリーズより1000円前後高く設定されている。
入荷したツートップ秋葉原本店は「SSDの換装は外付け接続でデータを引き継いでからという流れが多いので、実用的な付属品が揃っていると思います。初めてSSDを試すという人に最適ですね」と話していた。
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