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Windows 8 Developer Previewの直インストと「Windows To Go」の注意点:鈴木淳也の「お先に失礼! Windows 8(まだ仮称)」(3/3 ページ)
仮想環境へのインストールは、“安全”だがフル機能のテストができない。そこで利用したいのが新機能の「Windows To Go」だ。ホント、利用したいのだがねええ!
じっくりことこと10時間……、とはいえ……
作業はこれで完了だ。以後はUSBフラッシュメモリを起動ドライブとすると、自動的にWindows To Go環境としてシステムが起動する。新規のWindows 8 DP環境として扱われるため、初回起動時には通常のインストールと同じ手順でセットアップが必要となる。唯一の違いは途中で「プロダクトキー」が要求されるが、これに関するヒントは先ほどのTweaks.comの記事を参照してほしい。
セットアップだけで10時間もかかるのに、そこで作成されたUSBフラッシュメモリ自体ほとんど実用に耐えるレベルではない。起動だけで最低15〜30分程度を要し、動作中でも、ディスクアクセスが発生すれば数秒間は固まってしまう。ランダムアクセスの遅いUSBフラッシュメモリでは致命的だ。同じ作成環境でもHDDではこうしたケースは見られない。ここまで紹介してはみたものの、現時点では、この方法で作成するWindows To Goの利用は勧められない。
Windows To Goのセットアップ前に下準備をする。MicrosoftのサイトからWindows 7 Automated Installation Kit(AIK)のISOファイルをダウンロードして、これを適当な環境にインストールする。作業自体はウィザード形式で進む
インストール後、AIKのプログラムフォルダにある「imagex.exe」ファイルを抽出しておく(写真=左)。Windows 8 DPのISOには「install.wim」というファイルが含まれている。先ほどのimagex.exeと合わせて抽出しておき、特定のフォルダに2ファイルをまとめておく(写真=中央)。Windows 8 DPが起動したら、スタート画面から「cmd」とタイプしてCommand Promptのショートカットを呼び出しておく。ただし、実行するときには単に「Enter」ではなく、「Ctrl」+「Shift」+「Enter」として管理者権限を持ったCommand Promptとして実行すること(写真=右)
Diskpartを起動して(写真=左)、USBフラッシュメモリを初期化する(写真=中央)。imagexを使ってWindows To Goの実行イメージを作成する。以降は、USBフラッシュメモリから起動することでWindows To Goが利用可能になるが、この方法で作成できるメディアは実用に耐えるレベルのパフォーマンスで実行できない(写真=右)
以上でインストールとセットアップに関する解説は終了だ。次回以降は実際にインストールされたWindows 8 DP環境を使って、実際の基本操作やアプリの利用方法について解説していこう。
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