今年のテーマはタブレット、東芝が有機EL搭載タブレットなどを披露:2012 International CES(2/2 ページ)
「2012 International CES」開幕に先立ち、東芝が報道関係者向けの説明会を開催した。東芝DM社の大角社長は、「今年のテーマはタブレット」と切り出し、3種類のタブレットおよび“次世代AV機器コントローラー”をうたう2種類のアプリなどを披露した。
メディアガイドAppは、テレビ放送とネットワーク経由のVoDをシームレスに表示できる番組表兼リモコンアプリ
一方のリモートAppは、CATVセットトップボックスやAVアンプ、BDプレーヤーなどを統合的に操作できるリモコンアプリ。各機器の主要機能を一画面にまとめた“ポータル画面”と機器ごとの詳細画面を使い分けることができる。
北米のタブレット市場は現在、“iPadの一人勝ち状態”で、同社を含むAndroid陣営は苦戦している。ただ、こうした状況は、HPのwebOS撤退にともなう端末の投げ売りと、Amazonの低価格タブレット「Kindle Fire」の登場という「2つのインパクト」(東芝デジタルプロダクト&サービス社営業統括責任者 檜山太郎氏)が原因という。この2つの現象がなければ、Androidタブレット市場は「少しずつ立ち上がってたのではないか」との考えだ。
結果として市場が立ち上がっていないことから、東芝は性質の違う4つのモデルを投入することで、「ユーザーの嗜好を探っているところ」(同)。これは、Androidタブレット市場がどういった発展の仕方をしても対応できるようにするためで、今後はWindows 8搭載タブレットも含め、「すべてを出してみながら、ユーザーの動きに合わせて拡充していく」(同)戦略。ラインアップの強化とテレビとの連携を軸に付加価値を高め、北米のAndroidタブレット市場でシェア10%を目指す。
4K×2Kテレビを投入
一方のテレビは、ネット番組とテレビ放送がシームレスに視聴できるようになったのが最大のポイント。国内では既に発売されている4K×2Kパネル搭載のグラスレス3Dテレビを始め、「ユニークな製品を市場に続々と出していきたい」(同)。また、「CEVOエンジン」の進化形である4K用CEVOエンジンを搭載したテレビをグローバルで展開していく計画だ。
またPCでは、ウルトラブックのラインアップを拡充する。既存の13インチモデルに加え、より大きな14インチ画面を搭載したモデルなどを用意して北米市場におけるプレゼンスの向上を目指すという。
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