iMacが“タッチ対応”に──後付けタッチパネルキット「iMask-M」とWindows 8への可能性:ファインテックジャパン/Display 2012
タッチパネル研究所が、同社のタッチパネルを採用したiMac用後付けタッチ化キット「iMask-M」などを展示。重ねてUSB接続するだけという簡易性で、Windows PC+“Windows 8”対応周辺機器として今後の需要増も期待される。
iMac用後付けタッチパネル「iMask-M」 Windows 8+Windowsマシン用にも?
東京・有明の東京ビッグサイトで、フラットパネルディスプレイの総合展示会「第22回 ファインテック ジャパン」および「Display 2012(国際フラットパネルディスプレイ展)」が行われている。同時開催の展示会含めて製造機器や部材、検査機材、技術展示といったビジネス/産業用途の展示が多くを占めるが、PCやスマートフォン、タブレット、ディスプレイといったコンシューマー機器においては「より安価・手軽に内蔵化+利用シーンの提案」とともに、より分かりやすく、手軽に機能を追加できる「後付け」の製品・技術を展示するブースが来場者の注目を集めていた。
タッチパネルセンサーの製造・販売を行うタッチパネル研究所(東京都)は、iMac 21.5インチをマルチタッチ対応にする「iMask-M」、32/42V型の静電タッチパネル付きディスプレイを埋め込んだ「マルチタッチテーブル」、光学式タッチパネルを内蔵した「マルチタッチモニター」などを展示。タッチパネルは静電容量/抵抗膜/光学(赤外線走査)/超音波など複数の方式があり、ペン操作/マルチタッチ/耐久性/光透過率など、それぞれの方式の強み/弱みに応じて用途や環境に応じて使い分けられている。
iMask-Mは、同社のタッチパネルを用い台湾TimeLinkが製品化した後付けタッチパネルキット。iMac 21.5インチのデザインに最適化され、本体を前面にかぶせるだけでiMacのタッチ対応が完了する。価格は約200USドル(国内販売は未定)。
センサーは光学式で、パネルの仕様においては最大32ポイントのマルチタッチをサポートする。ベゼル部に赤外線発光素子と受光素子を内蔵し、タッチして光が遮られた位置の座標を検出する仕組み。容易に設置できるため、フレーム形状の工夫のみでWindows搭載の液晶一体型PCや一般液晶ディスプレイなどにも転用可能という。
2012年後半に登場予定と言われるのWindows次期バージョン“Windows 8(仮称)”は、タッチ操作を重視したユーザーインタフェースを採用し、タッチパネル向けの機能も強化される。数千円〜1万円前後で購入できるWindows 8搭載PCのアフターパーツとして、今後こういった製品の市場拡大にも期待したい。
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