Corsair、日本未出荷の新モデルを公開:企業向けSSDコントローラ搭載モデルも(1/2 ページ)
Corsairは、日本で投入を予定しているメモリ、電源ユニット、SSDなどの概要を紹介した。SSDでは、コンシューマで初めてとなる新コントローラ搭載モデルが登場する。
厳しい選別を経て採用した最上位メモリ
Corsairは、7月18日に今後日本市場で出荷を予定している未発表製品の説明会を行った。取り上げたのは、メモリの最上位シリーズにデジタル電源ユニット、そして、新しいコントローラを採用するSSDだ。
メモリの最上位モデルとして紹介したのは、「Dominator Platinum」だ。DDR3の240ピンDIMMで、動作クロックは、1600MHz/1866MHz/2133MHz/2400MHz/2666MHzに対応する。なお、2800MHz以上の設定に対応するモデルについては、検討しているがマザーボードの対応も進んでいない現時点ではリリースする予定はないとしている。
Corsairは、このメモリの特徴として、「最高水準のICを選別して実装」「DHXクーリングテクノロジーの採用」「ユーザーがカスタマイズできるLEDライトの搭載」「Corsair Link対応」を挙げる。最高水準のICの選別では、従来から厳しい出荷時テストを行い安定動作のチェックを行っているが、Dominator Platinumでは、高クロック動作を可能にするため、より厳しく選別しているという。DHX クーリングテクノロジーは、すでにCorsairのハイエンドモデルで採用する技術で、基板とチップからヒートシンクに直接熱を誘導して効率よく放熱することを可能にしている。Dominator Platinumは、メモリにイルミネーション用のLEDを内蔵し、これでトップバー下部に組み込むブリッジパーツを光らせる。Corsairは、このブリッジパーツで色違いのオプションの用意する予定で、ユーザーは自分の使っているパーツやPCケースのカラーリングに合わせて選べるようになる。
Corsair Linkは、すでにInternational CESやCOMPUTEX TAIPEIなどのイベントで展示していた、ハードウェア監視とファンコントロールを行う外付けユニットだ。Dominator Platinumは、このユニットに接続するインタフェースを備えて、Corsair Linkからメモリの動作クロックや動作状況などを監視できる。
フルデジタル制御で安定した電力供給を可能に
デジタルATX電源ユニットの「AX1200i」は、実装したDSPによるフルデジタルコントロールを導入して、高効率の電力供給を可能にした。AX1200iもCorsair Linkインタフェースを備えており、パッケージには、AX1200iの温度監視とファン回転数のコントロール、過電流保護機能の調整などを行うソフトウェア「Corsair Link Dashboard」と、AX1200iのCorsair LinkとマザーボードのUSBを接続するドングルが標準で付属する。
本体にダブルボールベアリング軸を採用する140ミリ径ファンを内蔵するが、標準設定で負荷40パーセントを超えないとファンは回らない。なお、この設定はCorsair Link Dashboardでユーザーが変更できる。また、セルフチェック機能を備えており、電源ユニット単体で機能が正常に動作するか検証できる。電力容量は1200ワットで、電源ユニットのサイズは150(幅)×86(奥行き)×200(高さ)ミリ。80Plus Platinumをクリアしており、ケーブルはフルモジュール式を採用する。用意する電源ケーブルは、ATXコネクタに2基のCPU補助電源コネクタ、6基のPCI Expressコネクタ、12基の4ピンペリフェラルコネクタ、16基のSerial ATAコネクタ、そして、2基のFDDコネクタだ。
日本市場における出荷は9月を予定しており、価格は未定。ただし、現在米国市場で出荷しており、その実売価格は349ドル前後という。
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