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「これまで大規模障害は一切起こしていない」──イー・モバイル“心臓部”の裏側を見た足踏みアンテナ仕様のイー・モバ移動基地局も公開(2/2 ページ)

他通信事業者の通信障害が目立つ中、イー・アクセスが同社の通信拠点・心臓部となる施設を公開。安心・快適・つながるを目指すサービスの裏側を見た。

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イー・アクセスの全通信状況を監視する「ネットワークオペレーションセンター」

photo よくある司令室のような様子の「ネットワークオペレーションセンター」

 続いて「ネットワークオペレーションセンター」へ。ここは、イー・アクセスのADSL固定通信とイー・モバイルの無線通信、イー・アクセスが提供する通信のすべてを一括集中管理する、いわば心臓部だ。

 2交代2シフト体制で絶えず24時間ネットワーク状態(トラフィック状況やCSSR:つながりやすさの指数)を監視し、障害時はどこへでも2時間以内に現地着+3時間以内に修理、大がかりな故障も1日以内に完全復帰するよう体制を整えている。各拠点は2重にルートを確保してあるので、仮にどこかに障害が起こったとしても経路が途切れる可能性は低い。「サービス開始以来、(単体機材故障やヒューマンエラーによる)大規模な通信障害は起こしていない」(イー・アクセス説明員)。


photophotophoto 混雑状況やつながりやすさの指数といった通信状況を逐次チェックし、24時間体制で緊急時に備えている
photo 電波を外に漏らさない、機器検証用「シールドルーム」

 発売前端末・機器の通信性能・品質チェックのため「シールドルーム」も設けている。イー・アクセスは20MHzの帯域幅を用い、下り最大150MbpsでのLTE通信に対応するUE Category 4対応ポータブルルータ「Pocket WiFi LTE GL04P」をすでに販売しているが、2012年8月現在、同社は1.7GHz帯で20MHzの帯域幅は保有しておらず、その仕様ではまだ電波は出力できない(現在は15MHz幅で、下り最大75Mbpsとなっている)。そこで、電波を遮断する(外に漏らさない)シールドルーム内で機器の検証を行うわけだ。

 このシールドルーム、「プラチナバンドにも当然対応(笑)」(イー・アクセス説明員)したワイドバンド対応の特殊な誘電性電波吸収材料で覆い、20センチほどの厚いドアが付いた2メートル四方ほどの小部屋だ。

 「ここなら技術基準適合証明を受けていない海外端末のテストなどにも使えますね。私らも1つほしいのですが」

 「ほんの1000万円ほどです」(イー・アクセス説明員)


photophoto 特注シールドルームは、700MHz帯プラチナバンドから数GHz帯の電波をすべて外に漏らさず検証できる。室内で、GL04PはLTE UE Category4本来の性能を発揮。下り140Mbpsを記録していた。天井のアンテナで出力周波数や仕様を変化させながらチェックすることも可能という



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