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富士通研究所、“世界最高速”32Gbpsの超高速CPU間データ通信を実現する送受信回路を開発
富士通研究所は、CPU間などのデータ通信において世界最高速となる32Gbpsを実現した送受信回路を開発した。
富士通研究所とFujitsu Laboratories of Americaは2月18日、CPU間データ通信向けとなる新方式の送受信回路を開発したと発表した。
今回発表となった技術では、CPU間データ通信に必要となる送受信回路/損失補償回路に新方式の回路技術を導入。送信側では、送信信号を従来の“2値”データから“3値”とすることで速度向上と電力削減を実現した。また損失補償回路/受信回路にも改良を加えることで、従来比で約2倍となる32Gbpsの高速転送を可能としている。
同社では、この技術により「次世代サーバやスーパーコンピュータなどの性能向上に大きく寄与することが期待される」としている。なお詳細については、2013年2月17日から米サンフランシスコで開催の「国際固体素子回路会議ISSCC 2013(IEEE International Solid-State Circuits Conference 2013)」にて発表される。
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