まるで純正!ようなNexus 7外付けキーボードを使ってみた:タブレットでパカパカする?(2/2 ページ)
おや、それってすでに2012年の11月に発売されていましたよ、というユーザーも多いNexus 7定番の外付けキーボード。しかし、微妙で重要な変更があったのだ。
ユーザーの声に応えたTABキー追加は成功したのか?
Mbkn7は2012年11月に出荷を始めている。「2013年の3月のこの時期に何をいまさらレビューを載せる」と思うユーザーも多いと思うが、実を言うと、キーボードレイアウトを変えたバージョンが存在する。最初のバージョンでは、英語キーボードで標準のASCII配列をそのまま採用しており、最上位段のレイアウトが、「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「0」「−/_」「=/+」「Backspace」となっていたが、最近のバージョンでは、左端が「TAB」キーとなり、数字キーがそのまま右にずれて、「0」キーの次は「=/+」キー、右端が「BackSpace」キーとなる。キーの数が同じなのに「TAB」キーを加えたことで、「−/_」キーがなくなってしまった。そのため、「_」は「Ctrl+9」キー、「−」は「Ctrl+0」キーのショートカットで打つようになる。さらに、なぜか、キーが残っている「=/+」キーでも、「+」の入力は「Ctrl」キーとの組み合わせで打つ。
この変更は、Androidで使える「Alt+TABキーの組み合わせでタスク切り替え」ができるようにしてほしいというユーザーの声を反映したためだが、文章入力で利用する機会が多い長音「ー」を使うたびに通常とは異なる運指が必要になって、文章作成と思考のリズムが途切れてしまう。「Alt+TAB」キーでできるようになったタスク切替も、ホームポジションに置いた手の指をヒョッと伸ばして画面にあるタスクリストアイコンに触れれば、頭で考えるほど面倒ではなく、かえって自然な動きでタスクを切り替えることができる。
Mbkn7には、最下段のスペースバー左脇に、Androidで特有の「戻る」キーと「ホーム画面」ボタンを用意している。初期バージョンのレイアウトでは、ここに検索キーも備えていたが、新しいレイアウトではFnキーを用意して、検索キーは「=/+」キーに組み込まれた(そのため、+の入力がCtrlとの組み合わせになってしまった)。Fnキーを追加したことに伴って、数字キーには、テキスト編集で使えるという「切り取り」「コピー」「ペースト」機能とメディアプレーヤーで使えるという「再生/一時停止」「先送り」「後戻し」機能を付加している。
戻るキーはAndroidの操作で多用するだけに使う回数も多かったが、ホーム画面や検索キーは、それほど利用する機会がないだけに、そのメリットはあまり感じない。それよりは、アプリのメニューを表示する機能を割り当てるとキーボードで操作する作業効率は向上するように思える。それから、編集機能やメディアプレイヤーコントロール機能については、アプリによって使える場合と使えない場合がある。
キー入力効率と重さの関係が判断の分かれ道
取り付け取り外しが簡単で、狭いテーブルでも置き場所を取らず、不安定なひざの上でも使え、そして純正と勘違いしそうなデザインと、Nexus 7の外付けキーボードとしては使い勝手も見た目も優れているMbkn7だが、気になることを1つ挙げるとすれば、その「重さ」だろう。キーボード内部にバッテリー(バッテリー駆動時間はアイドル状態で60日、連続使用で約4〜5時間)を内蔵していることもあって、重さは約213グラムある。Nexus 7に取り付けると総重量は570グラムを超える。Nexus 7の軽さに慣れてた体に600グラム近いNexus 7とMbkn7の組み合わせは重い。
キーボードの入力効率と重さのバランスで考えるとき、Nexus 7とMbkn7の組み合わせは、クラムシェルスタイルのノートPCより軽いが入力効率は悪く、スレートタイプのタブレットデバイス単体より重くなるが、入力効率は(慣れれば)高い。ただ、Nexus 7の場合、縦表示にしてソフトウェアキーボードを親指でタイプすると、その入力作業効率はかなり良好だ。
実在するキーボードを使いたいというユーザーが500グラムを超える重さの7型ディスプレイ搭載Androidデバイスを許容できる場合、Mbkn7は有力な選択候補となるだろう。Nexus 7で使える外付けキーボードを探しているユーザーには、Mbkn7を第一候補に勧めちゃってもいいんじゃないかな?と思っていたりもする。
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