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ThinkPad Tablet 2専用のBluetoothキーボードを使ってみたのですまさに“200番台”のThinkPad……(1/2 ページ)

600グラムを切るボディでフルWindowsが動くThinkPadのタブレットには専用のキーボードがある。これと一緒に使ってみると……、おお、これを待っていたんですよ。

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キーボードでWindows 8は完結する

ThinkPad Tablet 2をセットしたThinkPad 2 Bluetooth Keyboard with Stand。その姿はクラムシェルスタイルのThinkPadといっても違和感ない

 Clover Trail世代のAtom Z2670(1.8GHz)を搭載してWindows 8 Proを導入するスレートタイプのタブレットPC「ThinkPad Tablet 2」の専用オプションに「ThinkPad Tablet 2 Bluetooth Keyboard with Stand」(あまりにも長いので、以下は専用キーボードと記す)がある。ThinkPad Tablet 2本体の設置は、専用キーボードに設けた“溝”にはめ込む方式だ。ディスプレイ部分とキーボート部分を着脱するコンバーチブルデバイスのような、専用のコネクタで固定するのではなく、タブレットデバイスの「液晶ディスプレイカバー兼キーボードスタンド」でよくある方式だ。

 ロック機構がないので、確実な固定を望むユーザーは不安に思うかもしれないが、取り付けと取り外しが容易なので「面倒だからタブレットのまま(もしくは、クラムシェルのまま)使っているんですよね」というこれまでの着脱式コンバーチブルのようなことにはならない、「気楽に使える」メリットがある。

 本体サイズが262.6(幅)×164.6(奥行き)×9.5ミリ(厚さ)で、重さは353グラム。このサイズは、ThinkPad Tablet 2の262.6(幅)×164(奥行き)×9.8ミリ(厚さ)とほぼ同じだ。重ねるとぴったりそろうばかりか、クラムシェルスタイルのノートPCでディスプレを閉じたような一体感がある。もともと、レノボもこれらを一緒に使ってもらうことを想定しており、オプションとして用意している専用のスリーブでは、内部に仕切りを設けて、両方収納して持ち運べるようにしている。

ThinkPad Tablet 2本体は専用キーボードに用意した溝にはめ込んで固定する(写真=左)。溝の左右両端には滑り止めのゴムは貼っているほか、背面にはスタンドも立ち上がる。ただ、専用コネクタや固定用のロック機構は設けていない(写真=右)

 ただ、重さが325グラムのスリーブにThinkPad Tablet 2と専用キーボードを収納すると、総重量は1.24キロになってしまう。幸いにして(というか、設計時に想定していると思うが)、キーボード側の左右両脇にゴム製の緩衝材を設けているほか、キーボードパネル面をベゼルから低くしてキートップ面が飛び出ないようにしているので、ThinkPad Tablet 2の液晶ディスプレイ面をキーボード面に重ねても影響しないようになっている。そのため、両者を重ねてゴムバンドで束ねて、軽いインナーケースに入れれば、1キロを切る重さで携帯可能だ。1週間ほどの評価期間中に、この状態で通勤や仕事で移動したが、液晶パネル面にキーボードやトラックポイントの跡がつくようなことはなかった。

その使い勝手はThinkPad X1+ThinkPad X200番台

 10型の液晶ディスプレイを搭載するタブレットPCと組み合わせると、クラムシェルスタイルのノートPCのように見えるだけあって、キーボードを使う感触は、ThinkPad X1シリーズに近い。アイソレーションタイプのキーボードは、ピッチが実測で横方向縦方向ともに約18ミリ、キートップサイズは横方向が9.5ミリ、縦方向は8〜9.5ミリと、下側中央部が膨らんだ、現在のThinkPadシリーズで採用しているキーボードトップと同じ形状をしている。

 キーストロークは、約1.5ミリを確保し、キーがぐらつかず、キーを押しこんだ指の力を受け止めてくれる。ただ、クラムシェルスタイルのThinkPadで搭載するキーボードと比べると、キーストロークは浅く、また、通常よりやや強くキーをたたくとたわみが生じるので、そこに弱さを感じるユーザーもいるだろう。(記事掲載当初、キーストロークの値に誤りがありました。おわびして訂正いたします)

 キートップのサイズは、ほとんどのキーで均一だが、右側に配置する一部のキーで幅を狭くしている。第2段から最下段までの狭小キーにおいて、横方向のキーピッチは実測で約13.5ミリ、キートップサイズは約10ミリを確保しているが、最上段ではキーピッチが約12.5ミリ、キートップサイズは8.5ミリとさらに狭くなっている。評価作業を行った1週間弱で、2段目から下の狭小キーは慣れて打ち間違えることもなくなったが、最上段の狭小キー、特に長音で使う「−/=」キーは、いまも違和感が残っていて、打ち間違いが多い。

 なお、左端の半角/全角キーは配置的に打ち間違えることはなく、右端のBackSpaceキーは、レイアウト的な理由のほかにキートップサイズが2段目狭小キーと同じサイズを確保しているので、こちらも打ち間違いはなかった。Enterキーのキートップサイズは、実測で横方向が14.5〜10ミリ、縦方向は31ミリになっている。横方向が狭く、最初は打ちにくいと感じたが、こちらもほどなく慣れてしまった。

ThinkPad Tablet 2と専用キーボードを重ねると、ThinkPad Tablet 2を上にしても(写真=左)、専用キーボードを上にしても(写真=右)、クラムシェルスタイルのノートPCにしか見えない統一感に驚く

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