もう2次元には飽きたぜ――怪しい「3Dムービービューワー」で3次元の世界にも引きこもる:なんだか“怪しげ”なヤツを試してみよう
日々2次元の世界にいると、たまに3次元の世界に戻りたくなることもある。そんなときはこの「3Dムービービューワー」を使おう。
いやー、3Dって本当にいいものですね
仕事が終わり、毎日夜な夜なアニメを漁るのも飽きてきた。もう若くもないし、2次元の世界から卒業しようか、どうか、うーん……。というわけで、上海問屋の「3Dムービービューワー」を使って、2次元世界から飛び出してみた。
この製品は、動画共有サイト「YouTube」の3D動画(YT3D形式)を立体視できるiPhone用のビューワだ。双眼鏡のようなボディデザインで、先端に端末を装着してのぞき込むようにして動画を見る。専用ソフトもなく、装着して動画を視聴するだけという手軽さがよい。
対応する端末はiPhone 4/4S/5だ。4と5では端末のサイズが異なるが、どちらもぴったりと装着できる。本体サイズは135(幅)×150(奥行き)×70(高さ)ミリで、重量は約140グラム。端末を装着しても、重量は約252(iPhone 5)〜280(iPhone 4S)グラムなので、長時間本機を持っていても影響は少ない。
では、早速iPhoneを装着して動画を見てみよう。YouTubeには3D対応動画が意外と多い。“YT3D”で検索すると約10万2000件ヒットした(2013年3月26日現在)。さまざまな動画を再生してみたが、なるほど確かに立体的に見える。双眼鏡をのぞくようにして見るため、iPhoneの画面しか見えず、いつも以上に夢中になって動画を見られる。
ただ、装着時はiPhoneの表面全体が覆われるので、タッチ操作やホームボタン操作ができなくなってしまうところは惜しい。慣れないうちは、動画を再生したらすぐに端末を装着して視聴するという動作に慌ててしまうことが多かった。一応、本体上部に切り欠きがあり、動画を視聴しながらでも音量操作は行える。
慣れても端末の着脱は3〜5秒ほどかかるので、動画を変えるたびに着脱しなければならないのも少し面倒ではある。とはいえ、「iPhoneを3D化」という意味での手軽さは評価したい。
YT3D方式はサイドバイサイド方式と同じく、横方向を圧縮した2つの映像を並べているので、水平方向の解像度が半分になってしまうが、iPhoneの画面で見る限りではそれほど意識せず楽しめた。
本製品はサイドバイサイド方式の3D動画に対応しており、「DVDFab 2D to 3D」などのソフトで2D→3D変換した動画なども立体視で見られるようだ。その気になれば、気になるコンテンツをどんどん3Dに変換してiPhoneで楽しむことも可能ではあるわけだ。製品使用時の姿がなんともアヤシイので、電車で楽しむには勇気がいるが。
価格は2999円だ(税込み、送料別)。最初は「ただの筒みたいなのに3000円もするのか」と思っていたが、iPhoneを3D対応にでき、3D動画を心ゆくまで楽しめることを考えれば、意外と安いと思う。
さっそくベッドに寝転がりながらお気に入りの動画を見ることにしよう。ベッドサイドに置いておき、寝る前に動画を楽しむといった用途に合いそうだ。布団から出られなくなり、引きこもり傾向が加速しそうである。うん、3次元もいいものだ。
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