ニュース
大日本印刷、曲げても使える薄型タイプのタッチパネル用電極フィルムを開発
大日本印刷(DNP)は、ノートPC/デジタルサイネージ機器などのディスプレイに対応する薄型設計の静電容量式タッチパネル用電極フィルムを開発した。
大日本印刷は7月2日、ノートPC/デジタルサイネージ機器などのディスプレイに対応する薄型設計の静電容量式タッチパネル用電極フィルムを開発したと発表した。
今回開発に成功した製品では、銅を製膜したPETフィルムにエッチング加工を施すことで、メッシュ状のセンサーを形成。メッシュの線幅は、国内の銅メッシュでもっとも細い3マイクロメートルを実現しており、電極パターンが目立たないのが特徴だ。大画面への対応もうたわれており、最大85型までの大画面をサポートする。
また従来は2枚の電極フィルムを用いていたところを、今回の製品ではフィルムの表裏に高精度で電極を形成。これよりフィルムの1枚化を実現し、薄型化にも貢献した。従来素材と異なり割れやキズが発生しにくいため、曲げて使用するようなフレキシブルディスプレイへの応用も可能だ、としている。
製品の量産化については2013年内に開始を行う予定となっている。
関連記事
- 組み込みイベントリポート【DSJ2013】:「歩いた床が燃える」「描いた絵が水槽を泳ぐ」――体験型デジタルサイネージ最新事情
デジタルサイネージシステムの専門展示会「デジタルサイネージ ジャパン 2013(DSJ2013)」が2013年6月12〜14日の3日間、幕張メッセで開催された。本稿では、日本マイクロソフト・パビリオンで見ることができた、“体験型”“ユーザー連動型”のデジタルサイネージ関連製品・技術を紹介する。 - 中吊り広告に電子ペーパー、「奇面組」など漫画が読める 新潟のJR線で実証実験
電子ペーパー製の中吊り広告に漫画を表示し、30秒ごとにページを切り替えて読み進められるようにする――という実験が、新潟エリアのJR線でスタートした。 - DNP、電子雑誌の実証実験として「HEAPS」創刊
DNPがボーンデジタルの電子雑誌アプリ「HEAPS」を5月下旬に創刊する。コンテンツの新しい見せ方や広告効果測定手法の構築など電子雑誌の実証実験として展開する。 - 大日本印刷、丸善丸の内本店1階に電子書籍の立ち読みコーナーを常設
大日本印刷は、丸善丸の内本店1階に電子書籍が立ち読みできるコーナーを常設。タブレット端末3台で自由にコンテンツを読むことができる。 - あらゆる機器にNFCを:ゴルフナビの次期モデルに採用、DNPがNFCモジュールを開発
大日本印刷(DNP)は、デジタル機器に組み込むことが可能な「アンテナ付きNFC(Near Field Communication)モジュール」を開発。朝日ゴルフ用品が販売するゴルフナビ端末の次期モデルへの搭載を予定している。 - 人工DNA入り印刷用インク開発 「模倣ほぼ不可能」で偽札防止に
人工DNAを含有し、第三者による模倣が「ほぼ不可能」でなインクをDNPなどが開発。紙幣や金券などの偽造防止に活用できるとしている。 - DNP、オリジナルの電子雑誌制作を含むセールスプロモーション支援ソリューションを発表
DNPと子会社のDNPメディアクリエイトは、オリジナルの電子雑誌の創刊を核とするセールスプロモーション支援サービスを発表。 - 1分間に250ページ「世界最速レベル」のブックスキャナー、DNPと東大が開発
DNPと東大の研究チームは、1分間に250ページの速さで書籍をスキャンできるブックスキャナーを試作。来年度中の実用開始を検討する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.