「VAIO Fit 13A」――ソニーが新スタンダードを狙う“2 in 1”モバイルノートの実力:最新PC速攻レビュー(4/4 ページ)
ソニーがノートPCの「ニュースタンダード」と位置付ける新生「VAIO Fit」から、モバイルに配慮した13.3型モデル「VAIO Fit 13A」を発売前に徹底チェックする。
まとめ:「ニュースタンダード」にふさわしい仕上がり
以上、VAIO Fit 13Aの店頭モデル(SVF13N19DJS)を一通りチェックした。Core i5-4200UやSSDの搭載による基本性能の高さ、バッテリー駆動時間の長さ、高品位なフルHD液晶ディスプレイ、Clear Audio+サウンド、フルサイズキーボードなど全面的に隙がない。単にノートPCとして見ても、新世代を感じることができる。
これまでのノートPCの使い勝手を完全に維持したままで2 in 1も可能にするマルチフリップヒンジ、洗練されたデザインと合わせて、コンセプトを見事に製品へ落とし込んでいる。まさにVAIOノートの「ニュースタンダード」にふさわしい仕上がりだ。
クラムシェルノートPCを使い慣れていて、ノートPCとしての機能や使い勝手に重きを置きつつ、2 in 1デバイスにも少し興味があるというユーザーには、これ以上ない魅力を備えた製品といえる。これなら、ビューモード、タブレットモードや変形機構に対してとっつきにくいと感じていたユーザーも満足できるかもしれない。
今回取り上げた店頭モデルの発売日は11月30日、実売価格は17万円前後だ。価格だけ見ると少し高価に感じるが、Office Home and Business 2013やAdobe Photoshop Elements 11が標準で付属することも忘れてはならない。
一方、ソニーストア直販のVOMモデル(10月下旬に先行予約販売を開始予定)は最小構成価格が12万9800円からだ。店頭モデルと同じハードウェア構成でOffice Home and Business 2013とPhotoshop Elements 11を省いた場合、13万7800円になる。これなら許容範囲ではないだろうか。
また、VOMモデルではCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)や8Gバイトメモリ、PCI Express x4接続のハイスピードSSD(256Gバイト/512Gバイト)、筆圧対応のデジタイザスタイラスなどを選択できるメリットもあるので、特にハイスペック志向のユーザーは是非チェックしていただきたい。
スペック詳細:VAIO Fit 13A店頭モデル(SVF13N19DJS)
VAIO Fit 13A(SVF13N19DJS)の主な仕様 | |
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製品名 | VAIO Fit 13A(SVF13N19DJS) |
メーカー | ソニー |
OS | 64ビット版Windows 8 |
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約325.4×223.4×14.3〜17.9ミリ |
重量(実測値) | 約1.31キロ(1.302キロ) |
画面サイズ(液晶方式) | 13.3型ワイド(IPS)、トリルミナスディスプレイ for mobile、オプティコントラストパネル、X-Reality for mobile搭載 |
アスペクト比 | 16:9 |
タッチパネル | 静電容量式 |
デジタイザ | 筆圧対応のデジタイザスタイラス(別売) |
ディスプレイ解像度 | 1920×1080ドット(約166ppi) |
CPU(コア数/スレッド数) | Core i5-4200U(2/4) |
動作周波数 | 1.6GHz/最大2.6GHz |
チップセット | CPU内蔵 |
vPro | − |
GPU | CPU統合(HD Graphics 4400) |
メモリ | 4Gバイト(DDR3/1600MHz 最大4Gバイト) |
メモリスロット(空きスロット数) | オンボード、デュアルチャンネル転送対応 |
ストレージ(評価機実装) | 128GバイトSSD(TOSHIBA「THNSNH128G8NT」) |
ストレージフォームファクタ | M.2 |
ストレージ接続インタフェース | Serial ATA 6Gbps |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n(Dual Band Wireless-N 7260) |
Bluetooth | Bluetooth 4.0+HS |
NFC | 搭載 |
センサー | 加速度、ジャイロ、地磁気、照度 |
有線LAN | −(オプションでACアダプタ接続用の小型Wi-Fiルータを用意) |
ワイヤレスWAN | − |
キーボード | 日本語JIS 87キー |
キートップ仕様・形状 | アイソレーション |
キーピッチ | 約19ミリ(縦実測約19ミリ) |
キーストローク | 約1.2ミリ |
ポインティングデバイス | タッチパッド(左右ボタン統合) |
主なインタフェース | USB 3.0×2(1基は電源オフチャージ対応)、HDMI出力×1、ヘッドフォン(3.5ミリ)、DC入力(丸形)、Webカメラ(イン92万画素 "Exmor R for PC" CMOS/アウト799万画素 "Exmor RS for PC" CMOS) |
メモリカードスロット | SDメモリーカード(SDXC対応) |
SIMカードスロット | − |
その他カードスロット | − |
スピーカー(音質補正ソフトウェア) | ステレオ(ClearAudio+、xLOUD、CLEAR PHASE、S-FORCE Front Surround 3D、VPT、Voice Zoom、Sound Optimizer) |
マイク | デュアル |
指紋センサー | − |
セキュリティチップ | − |
セキュリティロックポート | − |
バッテリー動作時間 | 約12時間 |
バッテリー仕様 | 36.23ワットアワー(CPUID HWMonitorで確認) |
ACアダプタ実測サイズ | 39×104×27ミリ(幅×奥行き×高さ) |
ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) | 170グラム/215グラム |
ACアダプタ出力仕様 | 19.5ボルト/2.0アンペア、5ボルト/1.0アンペア(USB) |
ACアダプタ対応電圧 | 100〜240ボルト(50/60Hz) |
DC端子形状 | 丸形 |
プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側) | 2ピンメガネ型 |
防水/防滴 | − |
カラーバリエーション | シルバー、ブラック(直販のみ) |
オフィススイート | Microsoft Office Home and Business 2013 |
価格 | オープン(実売価格17万円前後) |
発売日 | 2013年11月30日 |
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