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Maker Faire Tokyo 2014に集結した「こりゃすごい」モノを集めてみた:ICなしのコンピュータに空気砲(3/3 ページ)
モノづくりで大切なのは「遊び心」ということがよく分かりました。
カッチカチのコンピュータで円周率の計算やでー
KataandTakaによるICを使わないコンピュータは、リレー版を展示していた。使ったリレーの数は800個で、πの計算を行う。アルゴリズム上の工夫はしているが、ズルはしていないということで数十秒待つと、3.14と表示する。プログラムを記録しているのは膨大な数のDIPスイッチだ。その見た目の迫力に来場者が注目していた。
カッチカチと常時音を立てているので「壊れませんか?」と聞いたらやはり壊れるそうだ。特に壊れるのがクロックジェネレータらしい。ただ、すべてソケットに入っているので、壊れても簡単に交換できるようになっている。
うひょー、俺も撃ってみてー!
UZM Labによる自作携行型無隔膜衝撃波管「エグゾーストキャノン」。要するに空気砲だ。2014年は毎秒十連発のフルオートタイプを引っ提げて登場。屋外では連射タイプとなるMk.16のデモを行っていた。新型のMk.18では、エクステンションバレルを二連装にしてトンネル微気圧波ですごい音になるという。
弾を出しているわけじゃないので殺傷力はないが、デモでは風船を割っている。今回の作品はすべて旋盤による削り出し部品で作られているが、パイプなどアリモノで作るのも可能らしい。ポータブルエアータンクも中古消火器を再利用して作っている。
白鼠舎によるyoutube専用ブラウン管テレビ。どうやって実現しているのかというと、Raspiberry Piのコンポジット出力をRFコンバータで変換というアイディアの勝利。ツインファミコンなどの古いパーツを探し出しだせば、古いテレビも復活する
世界最小のArduino互換機8pino。追加部分を折れば8pin ICサイズという超小型なのと、USBをMicro USBケーブルに突っ込むという逆転の発想で実現した。こちらもMaker Faire Tokyo 2014先行発売だったようで、「あのとき買っておけばよかった」といまも後悔している(写真=左)。きのこの山とたけのこの里を画像認識で自動仕分けするロボット。なお、毎回この手のイベントでは、“限定版”を試せる人がいるそうだが、そういう場合は仕訳不能とのこと(写真=右)
Kohsuke's Lab.による「レゴで作った変な装置」。これは横から見るとアニメーションになる。が、中の人形も操作員もレゴのアレ(写真=左)。こちらは名刺出し機でレバーを引くと名刺が出てくる。テンションの掛けかたが難しいそうだ(写真=右)
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