「VAIO Pro 13 | mk2」発表――第5世代Core搭載の“タフモバイルPC”へ【詳報】:ユーザーの要望で各部を強化(3/3 ページ)
VAIO主力の13.3型モバイルノートPC「VAIO Pro 13」が「mk2」に進化。薄型軽量を維持しながら、剛性、端子、入力環境、性能を強化し、シルバーのカラバリを復活させた。
プロセッサは第5世代Core Uプロセッサに世代交代
基本スペックについては、先代機の第4世代Core Uプロセッサ(開発コード名:Haswell)から第5世代Core Uプロセッサ(開発コード名:Broadwell)に世代交代。VAIO Z(VJZ13A)が採用する高性能なTDP(熱設計電力) 28ワットモデルではなく、標準的な薄型ノートPC向けの15ワットモデルを用いる。
直販のVOMモデルはCore i3-5005U(2.0GHz)、Core i5-5200U(2.2GHz/最大2.7GHz)、Core i7-5500U(2.4GHz/最大3.0GHz)から選択でき、いずれもGPUはCPU内蔵のIntel HD Graphics 5500を採用する。先代機のCore i7モデルと比べて、CPU性能は23%、グラフィックス性能は47%向上したという。
メインメモリは4Gバイト/8Gバイト(いずれも増設不可、デュアルチャンネル転送対応)、データストレージは128Gバイト/256Gバイト/512GバイトのSerial ATA 6Gbps SSDもしくは同容量のPCI Express x4 2.0 SSDから選択可能だ。Serial ATA 6Gbps SSDは先代機では選べなかった構成となる。
1920×1080ピクセル表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイは、タッチパネル付き(グレア)もしくはタッチパネルなし(低反射コート)を搭載できる。液晶ディスプレイは正面方向に光の向きを集めて、低消費電力と高輝度を両立する「集光バックライト」を引き続き採用しつつ、屋外での視認性に配慮してさらなる高輝度化を行い、VAIO史上で最高輝度を実現したという。
通信機能は1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0を標準搭載。先代機でPC本体側に内蔵していた無線LANアンテナを液晶ディスプレイ上部に移動し、電波の受信感度を向上させた。
インタフェース類は、SDXC対応SDメモリーカードスロット、USB 3.0×3(うち1基は電源オフ給電機能付き)、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub)、ヘッドフォン出力、"Exmor R for PC" CMOSセンサー搭載の92万画素カメラ、ステレオスピーカー、モノラルマイクを装備。TPMセキュリティチップの有無を選べるほか、S4/S5状態からリモートで起動できるWake on LAN機能、ポート/スロットの無効化機能も持つ。
液晶ディスプレイのヒンジ部周辺に内蔵したステレオスピーカーは、先代機から配置を踏襲しながら、スピーカーとボックス構造の見直しにより音圧を6デシベル上げ、人の声の帯域を聞き取りやすくした。大会議室でも外付けスピーカーを使わずに音声付きのプレゼンテーションが行えることを目指したという。
プリインストールOSはWindows 8.1 Proダウングレードによる32ビット版/64ビット版Windows 7 Professional(SP1)、64ビット版Windows 8.1 Update、64ビット版Windows 8.1 Pro Updateから選択可能。オフィススイートはOffice Premiumの各エディション(Personal、Home and Business、Professional)、Office 2013の各エディション(Personal、Home and Business、Professional)、非搭載から選べる。
店頭向けにはCPU、Office、カラーが異なる2モデルを用意
店頭販売向けの標準仕様モデルは、ブラックのVJP1329GCJ1BがCore i5-5200U(2.2GHz/最大2.7GHz)とOffice Home and Business Premiumを装備し、シルバーのVJP1329SCH1SがCore i3-5005U(2.0GHz)搭載でOfficeなしの構成だ。
そのほかのスペックは共通化されており、タッチパネルなしの13.3型フルHD液晶ディスプレイ、4Gバイトメモリ、128GバイトSerial ATA 6Gbps SSD、64ビット版Windows 8.1 Updateを備えている。TPMチップセットは非搭載だ。
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