熱帯夜のアキバに群衆――コアユーザーの愛を感じた「Windows 10」深夜販売:古田雄介のアキバPickUp! 号外(2/2 ページ)
Windows 10の深夜販売は、コンシューマー向けOSとしてWindows 98以来の真夏のイベントとなった。新OSが出るたびの恒例行事だが、雰囲気は毎回少しずつ違う。
「本当の勝負は土日の通常営業からでしょう」――10 Proの弾数に不安アリ
そして8月1日0時の直前、各ショップの前でカウントダウンが起こり、みんなで「ゼロ!」と叫んだと同時にくす玉やクラッカーが割られた。
そこからは時間勝負だ。事前に注文していたDSP版10とパーツのセットをレジで受け取った人は、秋葉原カフェ・ユーロに向かい、プレゼント抽選会に参加したうえで、各々の終電が控える秋葉原駅に吸い込まれていく。0時30分ごろにはどこのショップも閑散として、周辺には業界関係者だけが残っているといういつも光景となった。
すべての仕事を終えた後、あるベテラン店員さんは「集まった人の数は8と比べて少なかったですけど、個人的には成功だと思いますね。あのときはマイクロソフトさんからの潤沢な資金があったうえでの盛り上がりでしたが、今回は草の根で盛り上げていったところがありますから」と満足げに語っていた。
次のステージに目を向けるショップもあった。パソコンSHOPアークは「本当の勝負は今日の朝(土曜日の朝)からの通常営業でしょうね。コアな方たち以外にどれだけ売れてくれるか。順調に広がってくれればいいですね。弾数の心配もありますが」と話す。
深夜に売れた10のバージョンは、どこのショップも上位のPro 64ビットに集中していた。それだけに週末に販売する在庫が残っているか不安視する声は複数の店で聞こえてきた。「土曜日だけで売り切って、日曜日は入荷待ち、という事態も普通にありえそうです」(パソコンSHOPアーク)とのことだ。
ここからどんな売れ方をするのか。これからのWindows 10の動向もつぶさにリポートしていきたい。
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