Windows 7終了特需で伸びるSSD、しかし値上がりが進む:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
2019年から2020年に切り替わり、CPUの売れ筋にも変化が見られた。ホットスポットはハイエンドからミドルに移行している気配だ。また、メモリやSSDが値上がりとの情報も各所で聞かれるようになってきた。
PCパーツショップのCPU価格表は、年末とは少し異なる様子が見られる。入荷したら即完売が続いたAMDの「Ryzen 9 3950X」に売り切れの札がなく、代わりに「Ryzen 5 3600X」やGPU内蔵の「Ryzen 5 3400G」、「Ryzen 3 3200G」などに売り切れが見られるようになっていた。
Core i9-10980XEの再入荷も――年初のCPU動向
パソコンSHOPアークは「ハイエンドの需要が一回りした感がありますね。10万円近くする3950Xではなくて、3万円台前半で買える3600Xや、2万円ちょっとでグラフィックスカードなしでも利用できる3400Gなど、コストパフォーマンスの高いCPUの方が売れ筋になってきているのかなと思います」と話していた(税込み、以下同)。
ハイエンド需要のピークアウトと同時に、Intelの人気回復傾向も見られたようだ。ドスパラ秋葉原本店は「前は完全にRyzen優勢でしたけど、年末年始は5:5近くまで戻った感触がありましたね。Windows 7のサポート終了をきっかけにマシンを新調する人で、これまで使っているIntelをベースに考えた人が多かったのかもしれません」という。
他にも「Intel:AMDで4:6くらいだけど、前よりIntelを選ぶ人が増えた印象」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)など、比率の開きはあれど似た傾向は複数店で起きているらしい。
また、長らく枯渇状態だったIntelのウルトラハイエンドCPUの最上位モデル「Core i9-10980XE」の再入荷もTSKUMO eX.で確認できた。同店は「1個だけなのですぐ売り切れると思います。ただ、再入荷の目処が一切つかない状況でしたから、仕入れられた時点で驚きましたよね」と率直にコメントしていた。
一方で、気になる動きもあった。
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