メモリやSSDの値上がり、PCパーツの品薄が新生活準備シーズンを直撃する恐れも:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
春節休みの延長は、秋葉原電気街にも影響を与えている。今週末はまだ目立った品切れ傾向は見られないが、「新生活準備シーズンはまずいかも……」との声が、深刻なトーンで聞こえてくるようになってきた。
新型コロナウイルス対策の影響で、今週も電気街の人通りは気持ち少なめだ。中華系の観光客の姿をあまり見かけないのは先週と変わらない。
「SSDとメモリの値上がりは正直加速した印象です」
ただ、PCパーツショップから聞こえてくる懸念は、眼前の光景の変化ではなく、1カ月程度先の未来についてだ。
あるショップは「春節休みの影響で、仕入れをかけても代理店レベルで止まっているのが現状です。台湾メーカーでも工場が中国にあるところも多いですし、相当な数の新規発注ができない状態になっています。このままでは、2月下旬には品切れでスカスカになる棚も出てきてしまいそうです」と明かす。
今週は、まだ極端な品切れや購入制限のPOPなどは見かけなかったが、多くのショップは「時間の問題」と語る。別のショップは「春節休みが終わっても、流通が元通りになるのはもう少しかかるでしょう。現状でも、新生活準備シーズンはかなりシビアになる可能性が高いと思います。新生活に向けてマシンを新調するなら、今のうちにパーツをそろえるのがお勧めです」と話していた。
年明けからメモリやSSDの値上がりがじわじわと続いており、今回の春節休み延長によって、その傾向が加速したとのうわさもある。それでも、2019年8月にあった高速DDR4の品薄傾向のような極端な動きは出ていない。近いうちにPCの新調やパーツの更新を考えているなら、やはり今のうちに準備するのが得策かもしれない。
そんな中で、季節外れのグッズが登場した。
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